首相の歴史観批判
TV番組で穀田・小池議員
日本共産党の穀田恵二衆院議員と小池晃参院議員は、二日夜放送のテレビ朝日系番組「たけしのTVタックル」に出演し、「従軍慰安婦」問題、靖国参拝、「愛国心」などの問題について各党議員らと討論しました。
「従軍慰安婦」問題では安倍首相が旧日本軍の関与と強制性を認め謝罪した河野洋平官房長官談話を事実上否定し、その後、改めて河野談話継承を述べましたが、拉致問題の扱いとの比較で外国メディアなどでダブルトーク(二枚舌)と批判されたことが議論になりました。
自民党議員が「中国や韓国の外交カード」が米下院外交委小委員会の「従軍慰安婦」決議案などに飛び火していると語ったのに対し、穀田氏は「外交カードということで、人権と事実について辱めてはならない。『河野談話』にあった強制の核心というのは、『慰安所』の中で多くの人が強制的な状況で痛ましいことをやられたということ。国家の関与、軍の関与なしにはできないというのが結論なんです」と指摘しました。
安倍首相の靖国参拝問題で穀田氏は「一番肝心な問題は、靖国神社の考え方があの戦争(アジア・太平洋戦争)を正しい、自存自衛の戦争だったといっていることだ。あの戦争が正しかったとする歴史観が世界に通用するのか。戦後の国際秩序、国連憲章の前提となっているのはあの戦争は間違っているということだ」と強調しました。
教育・雇用でも
教育問題では、小池氏は「(教育三法案には)義務教育の目標に愛国心が入っている。安倍首相のいう愛国心とは日本の(侵略戦争などの)否定的な部分にはいっさい目を向けないということだ。日本の負の部分にしっかりと目をすえないといけない」と述べました。
最低賃金制の問題では中小企業への影響を理由に最低賃金千円以上を拒否する自民党議員に対し「中小企業の労働者が千円以下でずっと抑えられていいのか。だいたい、中小企業いじめをやってきたのが自民党政権で、こんなときだけ中小企業の味方のような顔をしてもだめだ」と批判しました。
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