地方切り捨て変えよ
NHKで小池議員
農業対策も批判
日本共産党の小池晃参院幹事長(政策委員長)は十八日、NHK「日曜討論」に出演し、地域格差の拡大問題などについて、各党の参院幹事長と討論しました。
自民党の片山虎之助氏が「経済が拡大・発展しているときは、どうしても(地域間の)差がひらいていく」と、格差を当然視したのに対し、小池氏は「成長しているときは仕方がないというが、そのために(地方などを)切り捨てて成長している部分があるのが実態だ」と指摘。地域経済の主役である中小企業や、小規模農家を切り捨て、郵政民営化で簡易郵便局を三百十局も閉鎖するなど、「行政自体が地域を衰退させる引き金を引く役割を果たしている。こうした『構造改革』路線を切り替えないとますます地方はすたれていく」と強調しました。
四ヘクタール未満の小規模農家への補助金を切り捨てる政府の「品目横断的経営安定対策」について、片山氏は「努力もしないのにお金だけばらまくことはしない」などと発言。小池氏は「家族経営を切り捨てて日本の農業はやっていけるのか」と厳しく批判しました。
安倍内閣が打ち出した「がんばる地方応援プログラム」について小池氏は「地方交付税が欲しければ国のいいなりになれというものだ」と指摘。「がんばっていない地方なんてない。全体の底上げをはかるしくみをつくってほしいというのが地方の声だ」と述べました。
|