「構造改革」の破たんあらわ
テレビ番組 穀田、小池両氏が指摘
今通常国会の課題について各党代表が討論した二十二日のNHK、民放の番組は、ライブドア、耐震強度偽装事件などをとりあげ、小泉内閣がすすめてきた「構造改革」路線の矛盾と破たんのあらわれが話題となりました。日本共産党の穀田恵二国会対策委員長がNHK番組に、小池晃政策委員長が民放番組にそれぞれ出演しました。
民放番組で小池氏は、ライブドアの堀江貴文社長を自民党の安倍晋三氏(現官房長官)が“小泉構造改革の成果、規制緩和の成果”だと総選挙で持ち上げたことをあげながら、「ルールを壊して、ライブドアの錬金術を可能にした。それを『改革の旗手』だとほめそやした小泉政治全体の責任が問われる問題だ」と強調しました。
さらに米通商代表部が毎年日本政府に各分野の規制緩和や制度改変などを求める「年次改革要望書」が話題になり、小池氏が「(米の要求で)数年後にM&A(企業合併・買収)をすすめる会社法『改正』や郵政民営化が実現している」と指摘。司会者や民主党の松本剛明政調会長も「アメリカから押しつけられている」とのべました。
NHK番組で穀田氏は、耐震強度偽装事件について、一九九八年の建築基準法「改正」で建築確認を「民間開放」したことをあげ、「安全まで規制緩和されてしまった。ここに根本がある。この規制緩和の事実をしっかり究明することで、解決の本来の道筋をたどることができる」と主張。この発言に公明党の東順治国対委員長は「一理ある。何でも民間に移すことが全能なんだという、流行現象になったらまずい」と同調しました。
|