政治資金／抜け穴規制はだめ／テレビ朝日系番組　小池政策委員長が主張

発言する小池政策委員長＝17日､テレビ朝日から

　テレビ朝日系の番組「サンデープロジェクト」で十七日、各党の政策責任者が出席し、日本歯科医師連盟（日歯連）をめぐる「政治とカネ」の問題で討論。日本共産党の小池晃政策委員長は、政治が金で動かされる根源にある企業・団体献金の禁止を主張しました。自民、公明の両党は、これを拒否。民主党は、企業団体献金禁止に触れませんでした。

　小池氏は“野中（広務）先生と青木（幹雄）先生に大いにバックアップしてもらった”と書かれた日歯連の機関紙を示しながら「金が流れて政治を動かすという関係を、日歯連は露骨にやってきた。政治家個人にお金が渡って、政治を動かす仕組みが残っているのが問題だ。そこをただす仕組みをつくらないといけない」と強調。「後ろめたい金だから、いくら細かい規制をつくっても、抜け穴をどんどんつくることになる。元栓を閉めないといけない。企業・団体献金を禁止しないといけない｣と力説しました｡

　自民党の与謝野馨政調会長は、迂回（うかい）献金の舞台となった業界の政治団体から政治資金団体への献金の「規制」について「政治活動を自由にやるという点から合理性がない」と拒否。公明党の井上義久政調会長も「できるだけ資金の流れを政党中心にしようという流れに逆行する」とし、反対しました。

　また小池氏は、国会での真相解明について「一億円の小切手をポケットに入れておきながら『記憶にない』といっている人たちに、ウソをついてもおとがめなしの場（政治倫理審査会）に出てもらっても、なんの意味もない」とのべ、橋本龍太郎元首相らの証人喚問を求めました。