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こんにちは小池晃ですイラク情勢悪化、山梨にも飛び火「しんぶん赤旗」(東京、南関東版)より転載
イラクでの日本人人質三人の解放のニュースに、ホッと胸をなでおろしています。ご家族に国会でお会いした時、涙をポロポロとこぼしながら、「人質の命を助けるために自衛隊の撤退を」と訴えておられる姿が、今も目に焼きついています。 それにしても許せないのは人質や家族への中傷です。フランス在住の美帆シボさんからのメールでも、フランスの人たちは「なぜ家族が非難されるのか理解できない」と語り合っているそうです。 ニュースキャスターの筑紫哲也さんも、三人は自分の利益のために行動したのではないとしたうえで、「私たちはこうした若者を必要としているのか、いないのか、さらに卑劣な中傷をしている人たちと、どちらを必要としているのか、考えてみていいのではないでしょうか」と、怒りを込めて語りました。 今、真剣に考えるべきことは、イラク情勢が悪化するもとで、自衛隊が米軍の占領に協力し続けていいのかどうかです。出すべき結論は一日も早い撤退以外にありません。 さて、イラクの事態は山梨にも飛び火しています。北富士演習場・梨が原しょう舎西地区に、イラクの宿営地への襲撃を想定した訓練施設が建設されはじめているのです。 「戦闘地域には行かない」と派兵しながら、襲撃に備えた訓練施設をつくるのですから、説明の根拠が崩れていることを自ら認めるようなものです。十四日には東京・市ケ谷の防衛庁で、自衛隊の撤退と訓練施設建設の中止を要求しました。 訓練施設の建設場所は先祖伝来の「入会地(いりあいち)」です。入会地とは江戸時代からはじまった村落の共同利用地で、自給肥料としての草刈り場や燃料確保のための林地です。農民にはかけがえのない共有の場所が米軍や自衛隊に取り上げられているのです。 今年も県知事や地元住民が集まって、春の彼岸の行事「火入れ」が行われたばかり。この共有地に、住民の同意なしに施設をつくろうというのですから二重に許されません。 引き続き、自衛隊の撤退と、富士のふもとの訓練施設の建設中止を求めていきます。 |
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