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こんにちは小池晃です「ひまわり」をまもれ!「しんぶん赤旗」(東京、南関東版)より転載
「ひまわり保育園」は、国立病院横浜医療センター(横浜市戸塚区)内にある「院内保育所」です。ここが今、存続の瀬戸際に立たされています。 今年の四月から全国の国立病院のほとんどが「独立行政法人」となります。その際、厚労省は全国一二〇カ所の院内保育所を、一括して株式会社「ピジョン」に委託しました。全国各地で今、営利企業による保育への不安が広がっています。 こうした中、「ひまわり保育園」では、「営利企業に任せられない」「今まで通りの最善の保育を」と職員、父母が一丸となって立ち上がったのです。「ひまわりをまもれ!」の旗のもとに。 私はこの間二回にわたって、職員や父母のみなさんとともに厚労省に出かけました。理事長や園長を先頭に、職員のみなさんは「自分たちの保育に誇りをもってやってきました。私たちの保育理念は営利企業のもとでは実践できません。『ひまわり』を続けさせてください」と胸を張って官僚に迫ります。父母のみなさんも「『ひまわり』だからこそ信頼して子供を預けてきました。どうして営利企業に手渡さなければならないのですか」と、まっすぐ見据えて訴えます。一糸乱れぬ団結に厚労省の官僚は言葉を失いうつむくだけ。私は、切々たる訴えに涙をこらえるのがやっとでした。 そもそも国立病院の院内保育所は、働きながら子育てをしたいという看護師さんたちが、組合と力を合わせてカンパを集めて開設したもの。本来ならば設置主体となるべき厚労省は、一貫して責任を放棄してきたのです。 「ひまわり保育園」はそうした中で、創立以来三三年の保育実践が認められ、地域に開かれた保育園として発展し、横浜市の認定保育園になるまで発展しました。それもこれも、みんな保育師さんと父母のみなさんの努力のたまもの。それを突然「営利企業に委託」という理不尽な厚労省のやり方に、怒りが高まるのも当然です。 「ひまわり」のみなさんの訴えはただ一つ。「国に迷惑をかけずに、このまま自分たちで保育園を続けたいのです。現在の土地と建物を引き続き私たちに貸してください」というもの。こんなささやかな願いすら、国は聞き入れようとしません。 営々と築き上げた歴史を無視して、「一括企業委託」という厚労省のやり方はあまりにも乱暴すぎます。何よりも子供たちに混乱が及ばないよう、政府には解決策を示す責任があります。 |
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