給油のためペルーのリマに立ち寄り、ロサンゼルスまで 13 時間。飛行機の長旅にも、ようやく慣れてきました。中継地のロサンゼルスでも、倉田議長主催の昼食会で在留邦人の皆さんと懇談しました。

　南加県人会協議会会長の岡本孝助氏、南加日系商工会議所会頭の安部新二氏らは、「日系人は全米に根を張って、大きな役割を果たしている。大企業と違って中小企業がアメリカで事業を行うのは今でもたいへんで、もっと日系人の力を生かしてほしい」と述べられました。私はお話を聞いて、第二次大戦で収容所にはいるなど苦労を重ねた日系人に対して、日本政府としてももっと支援をはかるべきとの印象を強く持ちました。

　東京三菱グループの「ユニオン・バンク・オブ・カリフォルニア」会長の葉山薫氏は、チリの金融政策の成功について「決して IMF の言いなりではない。メルコスル・グループとも異なる成功の教訓については、われわれも注目している」とのことでした。

	ロサンゼルスの「全米日系人博物館」

　その後ダウンタウンに戻り「全米日系人博物館」へ。日系人たちの寄付で 92 年に設立とのことです。日本人観光客はほとんど来ないそうですが、ここはロサンゼルスに寄ったらぜひ訪れたいところです。

　日系二世の方から展示について説明を受け、日系人の苦難と成功の歴史を学ばされました。特に第二次大戦中に日系人が送られた収容所の実態にはショックを受けましたし、日系人部隊の活動なども印象に残りました。日本の侵略戦争が在米の日系人にも深刻な被害を与えたことを痛感させられました。

　カリフォルニア州知事選挙は 10 月 7 日投票ですが、町はいたって静か。ポスターも見あたりません。民主党の現知事のリコールに伴う選挙ですが、リコール投票と新知事選挙を同時に行うそうで、「リコールに反対、新知事は民主党に」という投票も可能です。現地の情報では、日本で騒がれているアーノルド・シュワルツネッガーは苦戦。民主党が優勢とのことでした。