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8 月 27 日サンチャゴの北の町、ラ・セレナへ今日は飛行機で 1 時間、サンチャゴの北の町、ラ・セレナへ向かいました。スペイン支配の時代の面影か、パステルカラーの地中海風の家が建ち並ぶきれいな町です。
ここでは北カトリカ大学水産養殖センターの視察を行いました。ホタテやアワビ、エビなどの養殖技術の研究開発に力を入れています。施設は日本の無償援助でつくられており、大歓迎。職員が歌や踊りまで披露してくれました。 アワビは稚貝から成長まで養殖し、日本に輸出しているとのこと。そのほかに淡水で養殖するザリガニや、日本ではお目にかかれないマチャ貝(ピンク・クラム)も。 ここから日本の東北大や高知大にも留学しており、ここで学んだ技術者は中南米全体に広がっているといいます。こうした海外援助は地域経済にとっても貢献しており、大いにすすめるべきとの印象を持ちました。 その後、ピスコ工場へ。「ピスコ」とはブドウと砂糖でつくられる南米の代表的スピリッツです。日本のメーカーにも売り込みをはかっているとのことでした。代表メーカーである「ピスコ・コントロール」社を見学した後、飛行機でサンチャゴに戻りました。 飛行機の中で現地の新聞を見ましたが、今年が 73 年 9 月 11 日のピノチェットによるクーデターの 30 周年にあたることから、大特集をしていました。テレビでも連日、クーデターの特集番組が組まれていました。 一方、私たちの滞在中に、ラゴス大統領が 9 月 11 日の記念行事への不参加を決めたということも、大きく報道されていました。アジェンデ時代の評価をめぐって、与党内でもキ民党と社会党で評価が分かれており(キ民党は『アジェンデはチリ経済を破壊した』との評価)、来年の選挙に向けて、クーデター 30 周年記念行事が政治問題化しているようです。
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