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8 月 23 日テオティワカンのピラミッドへ。そして、メキシコ在留邦人との懇談今日は日曜日ですので、公式行事はありません。そこで、テオティワカンのピラミッドへ向かいました。 メキシコシティから郊外に向かうと、離れるにつれてバラックのような家が目立ち、貧富の差の大きさを実感します。竜舌蘭とサボテンがあふれたテオティワカンは、初めての「メキシコ」らしい光景です。
ここでは、愛知県立大学から発掘調査に来ている杉山教授に現地を案内していただき、月のピラミッドの中に掘ったトンネルに入るという貴重な体験ができました。内部には 5 つのピラミッドが発見されたこと、5 つ目のピラミッドには、マヤの宝飾品が見つかったこと、これは欧米では大きく報道されたが、日本のマスコミではほとんど取り上げられなかったことなど、数々の興味深い事実が紹介されました。 私はがんばって月のピラミッドと太陽のピラミッドの両方を登頂。両方登ると宰相になれるそうですから、皆さん乞うご期待です。
ピラミッド近くの、天然の洞窟を利用したレストランで昼食をとりましたが、デザートに「サボテンの実」が出てきました。これは”うちわサボテン”になる赤い実だそうです。挑戦したのですが、「種が異常に多いスイカ」あるいは「種が異常に大きいキーウィ」のようで、とてもおいしいと言えるものではありませんでした。 ちなみにメキシコ料理の名物「タコス」は、具の種類も豊富でおいしく、日本の「タコス」とはまったく違う食べ物でした。 その後、ホテルで「しんぶん赤旗」の菅原啓特派員とお会いしました。私が全学連の国際部長だったとき、菅原さんは民青の国際部におられ、お世話になったこともあり、異邦での楽しくなつかしい再会となりました。 菅原さんによれば、日本のマスコミはメキシコシティから次々と撤退しているとのこと。NHK もおらず、朝日、時事も撤退し、今では毎日、読売、共同のみで、「しんぶん赤旗」の特派員は貴重な存在となっています。 その後日本大使公邸で、西村大使主催の夕食会が開かれ、在留邦人の皆さんと懇談しました。日墨協会相談役のアルフォンソ村井さん、誘拐事件の被害者だったジョージ関口さんなど多数が参加され、楽しく、意義深い交流となりました。 私の席にはヤクルト現地法人の社長夫妻、日本料理店経営の女性などが座られました。ヤクルトはメキシコで日産 200 万本だそうです。日本と同様の「ヤクルトおばさん」による宅配システムを取り入れ、営業成績のいい人には日本旅行をプレゼントとのこと。参加者のみなさんは「外交が安定してこそ私たちの仕事も進む。海外での仕事をしやすいような政治の実現を」「アメリカばかりでなくメキシコや南米にも注目を」と口々に語られました。 私は「日本はアメリカ大陸というと北の方ばかり見がちだが、もっと南の方にも目を向けなくてはならないと実感した。そして、現地で収益をあげるだけでなく、雇用を増やし、富と技術と日本への好感をこの地に広げているみなさんに敬意を表したい」とあいさつ。西村大使からは「いいスピーチでした」と声をかけられました。
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