年金記録是正
「3カ月以内に処理へ」
小池議員に政府が答弁書
政府は二十八日、日本共産党の小池晃参院議員が提出していた「年金記録問題の是正にかかわる再裁定処理の迅速化に関する質問主意書」に対する答弁書を決定しました。
答弁書では、間違った年金記録の訂正を申し立ててから正しい額の年金を受け取るまで一年半以上もかかっている現状に対して、「原則として三カ月以内の裁定変更処理を行うことを目指している」と表明。また、年金受給者への対応では、「裁定変更処理にはある程度の期間を要する旨を説明し、ご理解いただくよう努めている」としています。
答弁書では、社会保険業務センターで年金の再裁定に当たっている職員数を初めて公表しました。今年一月末時点で三十八人(うち専任の常勤職員二十人、本庁などからの支援職員十二人、非常勤職員六人)だった職員数は、七月末時点で百十人(うち専任職員四十五人、非常勤職員六人、派遣職員五十九人)まで増員されてきました。
一方、処理件数は一月が一万六千件、七月は二万四千件で、大きく伸びていません。
政府は、十月から月当たり処理件数を十万件に引き上げる方針ですが、達成は困難な状況です。社保庁は十月に職員数を二百三人に増やしましたが、月十万件処理にはまだまだ不十分です。迅速化にふさわしい人員確保と体制強化が急がれます。
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