私たちは、こういう不安にこたえるためには、本当に知恵を出し合ってやるべきだと思うし、政府の総力を挙げてやるべきだというふうに申し上げたいと思います。
それから、最後、介護保険にかかわってお聞きをしたい、不正申請で行政処分を受けたコムスンの問題です。
これは、正にこの事件というのは、私は、介護や福祉、医療の分野に営利企業が参入する、株式会社が参入する、そういう営利企業のもうけの場に開放したことが一つの問題として浮かび上がったというふうにとらえております。同時に、もちろんコムスンの親会社であるグッドウィルグループの折口雅博会長の責任も重大です。
先ほども御指摘ありましたが、総理は二〇〇三年、内閣官房副長官だった時代にコムスンの広報誌で折口氏と対談をしておられる。これはホームページに出ております。安倍首相が対談したこのコムスン通信〇三年の十号を見ますと、首相は介護保険制度に触れながら、やはり民間の方の機動力で事業が成り立つことは大切だと、営利企業に開放したことを強調して、その上で、コムスンは一生懸命やっておられるというふうに称賛をしている。それから、高卒者千人を採ると全国一位ですか、それはすごいですねと評価もしている。しかも最後のページには二人で握手をする、そういう写真も掲載をされているんです。
先ほど総理は、自分は高い志を持ってやってほしいんだと言ったんだとおっしゃいましたね。ところが、この対談の中で総理はそんなこと一言も言ってないんです。折口さんが言っているんです。志を高く持ち続けて、使命感を持って業界が良くなり続けるように頑張っていきたい、これは折口氏のせりふです。志高く持って頑張った結果がこうなんですよ。
私、総理はこのコムスンの広報誌に登場したことによって正にコムスンの広告塔となったわけです。内閣官房副長官です。このことの責任についてどうお考えですか。