共産党議員に政府答弁書
小池議員に
効果と安全性研究へヒブワクチン
日本共産党の小池晃参院議員が提出した細菌性髄膜炎の予防のための「インフルエンザ菌b型ワクチン接種及び肺炎球菌ワクチンの早期承認に関する質問主意書」に対する政府答弁書が十一日までに決定されました。
細菌性髄膜炎は、脳や脊髄(せきずい)を覆う髄膜の内側に細菌が入り込んで起きる感染症です。日本では毎年、約千人近い五歳未満の子どもが感染していると推定され、うち約六割がインフルエンザ菌b型(ヒブ)、約三割が肺炎球菌によるものです。
早期診断が難しく、重い障害を残したり、死亡する場合もあります。一方で、世界百カ国以上でワクチンが導入され、それらの国ではヒブ感染症が激減しています。
答弁書は「ヒブワクチンの有効性や安全性等に関する治験等を更に蓄積する必要があり、専門家からなる研究班を速やかに立ち上げる」ことを明らかにしました。
小池氏は、質問主意書で、ヒブワクチンの効果や副作用などについて情報提供を積極的に行うこと、ワクチン接種の費用負担の軽減を図ることを求めましたが、答弁書は「速やかに情報提供するよう指導すること」「(負担軽減については)有効性や安全性を踏まえて判断したい」としました。
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