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ハンセン病問題/情報開示、年金支給、医療・介護体制充実を
参院委 小池議員が国に求める
日本共産党の小池晃議員は、二十四日の参院厚生労働委員会で、ハンセン病問題の全面解決のため、情報の開示、社会復帰の保障、医療・介護体制の充実などを求めました。
小池氏は、ハンセン病がきわめて感染力が弱い病気であることは、明治時代の旧帝国議会での答弁でも明らかと指摘。「ハンセン病療養所の九十年の歴史で職員に感染した事例はあるか」とただしたのにたいし、厚生労働省は「報告されていない」と明言。絶対隔離の誤りが浮きぼりになりました。
小池氏は、国が控訴を断念したのは当然だとのべたうえで、「真相究明と再発防止のために、国がもっているすべての情報をただちに開示すべきだ」と要求。坂口力厚生労働相は「個人のプライバシーに関するもの以外は、開示すべきもの」と答えました。
小池氏は、社会復帰のための年金支給などの要求とともに、「国立療養所の統廃合への不安が強い」として、「療養者が減少しても、療養所の統廃合をおこなわず、療養所での生活を希望する人には、終生在院を保障すべきだ」と強調。坂口厚生労働相は「療養所に最後までいたいと希望する人がいれば、そこでの生活を保障していきたい」と約束しました。
療養所の医療、介護問題について、小池氏が、不自由者棟の看護・介護を三交代制にすべきだと求めたのに対し、坂口厚生労働相は「これから考えていきたい」とのべました。
>>>【議事録】
(05月25日 しんぶん「赤旗」より)
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