増税・負担増に怒り沸点
年金者「世直し一揆」
全国いっせいに
年金生活者や高齢者に次々と襲いかかる大増税や負担増に、「もう、黙っていられない。思いを安倍内閣にぶつけよう」と全日本年金者組合(森信幸委員長)は十八日、「年金者一揆2006中央行動」を東京都内で実施しました。日比谷野外音楽堂で集会を開催し、「大増税やめよ」「最低保障年金制度をつくれ」と、むしろ旗やノボリを掲げ、二千五百人が銀座へパレードしました。
中央行動に2500人
この日、中央行動に呼応し、「年金引き下げやめろ」と書いた傘を広げて四時間の座り込みを長崎市で実施するなど、年金者組合員らが全国いっせいに集会やデモ、署名宣伝と意気高く行動をくり広げました。
「絞るほど シャンと立つぞよ 古雑巾(ぞうきん)」と川柳を書いたむしろ旗やのぼりが林立する中央集会会場。オレンジのジャンパーや帽子をかぶった首都圏、北海道、沖縄などからの参加者の熱気に包まれました。
「立ち上がろう。世直しだ」との壇上からの訴えに、「オーッ」の声。太鼓、ラッパの音が響くなか、うちわやプラカードが振られました。
東京都府中市在住の男性(81)は、心臓病を患う妻(81)の通院費月三千円余が医療費制度改悪で大幅増額されると心配します。「こんなにたくさんの人が集まり、励まされました」
横浜市の男性(73)は、住民税増税や介護保険料増額で収入が昨年より十三万七千円も減ると怒ります。「増税や年金引き下げは許さない」と力を込めます。
森委員長は、各地で最低保障年金制度創設を求める署名や宣伝、仲間増やしをすすめてきたと報告し、「いま年金者組合の出番のとき。大増税やめろ、最低保障年金制度をつくれという切実な要求で、世論を結集しよう」とよびかけました。
日本共産党の小池晃参院議員、全労連の柴田真佐子副議長、中央社保協の山田稔事務局長が連帯あいさつをしました。
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