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中国共産党との会談始まる
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中国共産党の代表団は、同党が昨年、マルクス主義理論研究に大規模に取り組むために立ち上げた「マルクス主義理論研究・建設プロジェクト」のメンバーからなり、張団長はその調整チーム事務室責任者です。
会談は、六日から九日まで四日間にわたって行われる予定です。この会談にあたっては、中国共産党側から世界情勢の見方と評価、マルクス主義の歴史的、今日的評価、未来の社会主義理念の問題、日本の情勢など九項目の質問が寄せられています。
冒頭、張団長は、「日本共産党の理論、不破議長の著作などを通じて、貴党の活発な理論活動を承知しています。今回の会談を非常に重視しており、大きな期待を持って臨んでいます」とあいさつしました。
不破議長は、「これまで中国共産党とはいろいろな会談を行ってきましたが、理論交流に集中しての会談は初めてのことで、私たちもこの会談を重要と考えています」と述べました。そのうえで、九項目の質問の順番を並べかえて四つのグループに分けて話したいと述べ、まず第一のグループとして、「グローバル化の背景のもとでの世界の社会主義運動の影響とその発展の展望」(第一問)、「現在の資本主義の本質、特徴とその自己調整能力をどう見るか」(第八問)、「現代の時代的テーマについての認識」(第二問)など、現代の世界の見方にかかわる設問について発言しました。
これに関連して、中国側から「現代世界の主要な矛盾をどう見るか」「ラテンアメリカにおける情勢と社会主義をめぐる動向をどう見るか」「独占資本主義と帝国主義との関係をどう見るか」などの質問を受け、不破議長が回答しました。
午後には、不破議長は、第二のグループとして、二十世紀の社会主義運動とマルクス主義の歴史的評価にかかわる設問を取り上げて「二十世紀の世界の社会主義運動の経験、教訓、総括とソ連、東欧の解体の原因についての見解」(第七問)について発言しました。
会談のなかで、張団長は、中国共産党がなぜプロジェクトを立ち上げ、「マルクス主義理論研究」の取り組みを強化しているのかについて述べ、とくに中国経済が大きく発展してきたもとで、それが市場経済を通じての社会主義を追求してきたなかでの成果にもかかわらず、外部から「資本主義的」と論評されたり、国内でもマルクス主義の位置づけが弱体化してきたという事実もあり、マルクス主義理論の強化が必要となっていると強調しました。
会談には、日本側から、不破議長のほか、緒方靖夫常任幹部会委員・国際局長、小池晃常任幹部会委員・政策委員長、山口富男幹部会委員・社会科学研究所副所長、中井作太郎幹部会委員・京都府委員長らが出席、中国側からは、張団長のほか、柴尚金・当代世界出版社副社長、中央対外連絡部の唐海軍・政策研究室政党研究処処長、張向斌・二局ベトナム処副処長、尤魯明・政策研究室総合政策研究処三等書記官ら合計七人が出席しています。
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