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雇用創出交付金事業の継続を
厚労相に 山口、小池議員申入れ

「しんぶん赤旗」2004年10月20日(水)より転載
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衛藤晟一厚生労働副大臣(右)に申し入れる日本共産党の小池晃参院議員(左)と山口富男衆院議員=19日、国会内

 失業者への緊急地域雇用創出特別交付金事業が来年三月末で打ち切られようとしている問題で、日本共産党の山口富男衆院議員、小池晃参院議員は十九日、事業の継続・拡充を求め厚生労働相に申し入れました。

 この事業は、自治体における公的な、緊急の失業者対策として、市町村で一九九九年に創設。これまで三回にわたって六千三百億円が交付され、環境保護や地域振興などの事業が全国の自治体で実施され、五年間で八十三万人(今年度末見込み含む)の雇用と就労が確保されてきました。

 厚生労働省は来年度予算の概算要求で、これまでの事業を打ち切り、規模を縮小、対象も絞り込む内容の施策を盛り込むとしています。

 山口、小池両氏は、完全失業者は三百万人にのぼり、一年以上も再就職できずにいる失業者が百万人を超えるなど雇用状況は依然厳しく、三十二県・五百三十六市町村(九月現在)から「継続」を求める意見書があがっていることを指摘。「失業者、自治体の願いにこたえ、事業の継続を速やかに決断してほしい」と要請しました。

 応対した衛藤晟一副大臣は「申し入れは承りました。大臣に伝えます」とのべました。



厚生労働大臣 尾辻秀久殿
2004 年 10 月 19 日
日本共産党 厚生労働部会 衆議院議員 山口富男
参議院議員 小池 晃

緊急地域雇用創出特別交付金事業の継続並びに拡充に関する申し入れ文書

 完全失業者が 300 万人を超え、1 年以上も再就職ができずにいる失業者が 100 万人を超えるという深刻な雇用情勢が続くなかで、緊急地域雇用創出特別交付金事業が来年 3 月で終了予定とされています。

 それぞれの地方、地域に見合った「緊急かつ臨時的な雇用(新公共サービス)」の創出を目的に創設された同交付金は、補正予算として 1999 年以来、過去 3 回、計 6300 億円が都道府県に交付され、環境保護や教育、地域振興など、地域で必要とされる事業が全国の自治体で毎年度 1 千億円以上の財政規模で、1 万数千事業も実施されてきました。

 この交付事業によって、この 5 年間で失業者 83 万人(今年度末の見込みを含め)の臨時的雇用と就労が確保されています。

 制度の不十分さがありながらも、確実に効果を上げてきた雇用対策のひとつであることから、多くの地方自治体がこの交付金事業の「継続又は、新交付金制度の創設」を求める強い要望を厚生労働省に寄せており、その意見書の数は 9 月現在で 32 県・536 市町村にものぼっています。

 厚生労働省は来年度(平成 17 年度)予算の概算要求で、これまでの交付金事業は打ち切って廃止し、これに替わって引き継ぐ施策を盛り込むとしています。

 しかし、これまでの交付金事業が毎年 1 千億円を超える予算規模なのに対し、概算要求に示された新施策は桁違いに縮小され、その助成対象も絞り込むなど、到底、現行の「交付金事業を引き継ぐ」内容や規模とは言えません。

 今日の地方や中小企業を取り巻く雇用情勢は依然として厳しく、緊急地域雇用創出特別交付金事業の継続とその拡充こそが求められています。

 よって厚生労働大臣は、速やかに同交付金事業の継続を決断し、失業者、自治体そして国民の願いに応えるよう、ここに申し入れます。

 以上

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