日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員、高橋千鶴子衆院議員、山下芳生参院議員は二十七日、東京都杉並区にある社会保険庁の社会保険業務センターを訪れ、年金記録の照合作業などの実態を調査しました。
社会保険業務センターの池永敏康総務部長らが応対しました。
全国三百九カ所の社会保険事務所とオンラインでつながる社会保険業務センターは、年金の支払いや受給者記録の管理などを担当しています。
視察した業務一課では、誤った年金記録を修正する作業がおこなわれていました。処理件数が通常の五〜六倍になっているにもかかわらず、職員体制強化はすすんでおらず、社会保険庁は、記録の訂正と年金の支払いが遅れていることを認めました。職員が座るイスの後ろには、膨大なデータの入ったラックが積まれ、現行体制では追いつかない様子がうかがえました。
また、議員団は「宙に浮いた記録」五千万件の中に、五百二十四万件の「名前のない記録」が含まれていた問題についても、社会保険庁の処理の状況をただしました。
「消えた年金」問題への対応が、社会保険庁の解体に向けた作業と同時にすすめられている実態に、小池政策委員長は、「この体制では、きちんと年金が支払われることにならない。社保庁解体の凍結と、処理体制の抜本的強化が必要だ」とのべました。
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