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帝王切開死判決
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保岡興治法相は二十七日、福島県立大野病院の帝王切開死事故の福島地裁判決で、検察が控訴しないよう、超党派の国会議員が申し入れたのに対して、個別の裁判には言及しないと断りつつも、趣旨には「まったく同感」とのべました。
「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」(尾辻秀久会長、会員百五十人)の代表が同日午前、法務省を訪れ、申し入れたのに答えたもの。日本共産党の小池晃参院議員や自民、民主の国会議員が参加しました。
申し入れ書は、二十日の地裁判決が、医療行為に刑事罰を科す基準について「ほとんどの者(医師)がその基準に従った医療措置を講じているといえる程度」の「一般性」などがないといけないとのべていることを「妥当である」と指摘。
また、この事件が、医療崩壊に拍車をかけ、産婦人科医の大幅減少や、全国各地での「産科空白地帯」の急拡大をもたらしたことを強調しています。
小池議員は法相との懇談で「医療事故に対して刑事責任の追及だけでは問題の解決にならないし、被害者の願いにも応えられないことを示す判決だ」と発言。公正・中立な医療事故調査のための第三者機関をつくる方向で、行政を進めてほしいと要望しました。
同代表は同日午後、厚生労働省も訪れ、舛添要一厚労相に同様の申し入れを行いました。
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