看護師増員を求める集会が六日、全日本民主医療機関連合会が主催し、東京・千代田区の衆院第一議員会館で行われました。
安心・安全の医療に不可欠な看護労働の改善のためには看護師の増員が必要と、各地から約百人の看護師が、六十二万八千百二十七人分の看護師増員を求める署名をもって参加しました。
四月の診療報酬改定で看護職員配置の最高基準が引き上げられ、新たに入院患者七人に看護職員一人の配置基準ができました。「充足した看護ができることを期待してうれしかった。しかし、四月以降(新配置基準をとった)大きな病院へ移るための退職者が後をたたず、現場は混乱している」と福岡県北九州市の急性期病院に勤める看護師(40)は、語りました。
奈良市の女性(55)は、奈良県内の病院で働く二十五歳の看護師のメッセージを紹介。「心から笑顔で患者に接したいが、忙しすぎてできない―」と声を詰まらせました。
集会後、衆参両院の各議員に要請しました。厚生労働省には看護師配置基準の改善、入院基本料の引き上げ、看護師養成数増員などを求めた要望書を提出しました。
集会には日本共産党の赤嶺政賢、高橋千鶴子両衆院議員と小池晃参院議員が参加。自民、民主両党の国会議員も参加しました。