四月からリハビリテーション医療の日数が制限され、リハビリ打ち切りが相次いでいる問題で二十六日、患者、医師らでつくる「リハビリテーション診療報酬改定を考える会」(代表・多田富雄東大名誉教授)と全国保険医団体連合会が、国会内で「リハビリ日数制限の実害告発と緊急改善を求める集会」を開きました。
「考える会」事務局の道免和久兵庫医科大教授があいさつし、リハビリ日数制限について、「かつてない必要な医療の打ち切りが国会審議なしにやられた。一日も早く打ち切り制度を緊急停止させよう」とのべました。
「ポリオの会」世話役の稲村敦子さんは「昨年の十一月にやっとの思いでリハビリをできる病院を見つけたのに四月に打ち切られた。いままで経験したことがない腰の痛みが続くようになった。六月からすべての家事ができなくなった」と声を詰まらせながら発言。宮崎博子京都地域リハビリテーション研究会元会長は、呼吸器リハビリを六月末で打ち切られた患者のなかから「自分で痰(たん)を切れなくなったり、夜中に痰がつまって死にそうになるという人が出ている」ことを報告しました。
集会には、日本共産党の佐々木憲昭、高橋千鶴子両衆院議員、井上哲士、紙智子、小池晃各参院議員が参加し、民主党、社民党の国会議員が参加しました。小池氏は「『再チャレンジ可能な社会』と言いながらリハビリ打ち切りは許されない」とのべました。
集会に先立ち、患者、医師らは、リハビリ日数制限の撤廃とリハビリ医療継続を求める署名約四万人分を厚生労働省に提出しました。