東京地裁で勝利判決を勝ち取った全国トンネルじん肺根絶訴訟原告団・弁護団の代表らが十日、日本共産党本部を訪れ、党政策委員会責任者の小池晃参院議員、水戸正男国民運動委員会副責任者らと懇談し、じん肺根絶に「国会などで力を尽くしてほしい」と要請しました。
要請したのは、全国トンネルじん肺根絶原告団の黒川三郎副団長、同家族会の石川フミ子副会長、全国じん肺弁護団連絡会議の山下登司夫幹事長、九州トンネルじん肺根絶訴訟弁護団の板井優団長、前田憲徳事務局次長ら。
黒川副団長は「じん肺という、つらい職業病を残したくないという思いでいっぱい。国に責任があるという判決が出たのに、厚生労働相は私たちに会おうともしない」と語り、石川副会長は「命あるうちに解決してほしい」と訴えました。
十三日の熊本地裁判決を控えた九州トンネルじん肺根絶訴訟弁護団の板井団長は「国が控訴しないよう、ぜひ力添えをお願いしたい」と要請しました。
小池議員は「医師として、じん肺がたいへんつらい病気であることを実感している。東京地裁判決で国の責任が問われながら、反省もない態度は許しがたい。控訴しないで、被害者と話し合いをするよう日本共産党としても政府に申し入れる」と答え、激励しました。