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老地連 87歳先頭に座り込み
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怒れ! 全国の高齢者たち家族たち! 私たちは愛する子や孫のために座り込む――。来年度予算案の編成作業が大詰めを迎える中、全国老後保障地域団体連絡会は十九日、高齢者の医療費負担増反対と大幅減額、介護保険料・利用料の減免などを求め、東京・霞が関の厚生労働省そばの交差点前で座り込みました。今冬一番の寒波の中、八十七歳を先頭に六十歳を超える参加者たちは、「もっとあったかい人間的な政治を」と書かれた旗を掲げ、怒りの意を表しました。
政府・与党は来年度予算案などで、七十歳から七十四歳の患者負担を現行の一割から二割に引き上げる改悪を計画しています。神奈川県みなみ医療生活協同組合理事の服部喜代治さん(82)は、狭心症と高血圧をおして参加。七十一歳の妻も病弱です。「妻は(六十九歳までの)三割負担がやっと一割になった。改悪されればまた二割。この年になれば医者に行かないわけにいかないのに」。顔を曇らせます。
薬を間引いてのむお年寄りを大勢見てきたといいます。「国民年金は二万円や二万五千円という人が多い。いまでも検査に金がかかるから本当の病状を言わないという人がいるのに」。政府の負担増計画に憤りました。
「まるでお金持ちのために、保険料を納めているみたい」。香川県から参加した最高齢の池田展江さん(87)は介護保険をこう批判します。年金は二カ月で七万円弱。ここから介護保険料五千六百円(二カ月分)が天引きされています。「これで生活していたら、利用料を払ってデイケアにはいけん。介護保険は使えんよ」。保険料・利用料の減免を切々と訴えました。
日本共産党の小池晃参院議員は夕方座り込みに参加し、来年度予算案を「大増税と社会保障切り捨て」と批判。「一緒に頑張っていきましょう」と参加者の体を気遣いながら激励しました。
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