2002 年 9 月 27 日(金)「しんぶん赤旗」より
全日本民医連(全日本民主医療機関連合会)は二十六日、老人医療の高額医療費申請の手続き軽減について厚生労働省に要請しました。日本共産党の小池晃参院議員が同席しました。
十月から老人医療の対象者は医療費自己負担の全額を医療機関の窓口で払い、限度額を超える分については役所に申請して払い戻してもらうしくみになります。この払い戻しの申請手続きを軽減する通達を厚生労働省は十二日に出しました。
しかし、自治体によって通達の内容を把握していなかったり、対応ができていないことで不安が広がっています。
要請では、通達の内容を周知徹底すること、限度額までの負担を医療機関で払えば済む措置や限度額そのものの大幅引き下げなどを求めました。
応対した厚生労働省保険局老人医療対策室の担当者は「限度額を超えた患者については市町村に対して、償還される金額を世帯ごとに合算して伝えるシステムを準備中」と回答。この金額を市町村が住民に通知すれば、患者側での計算などは不要となり、簡単な手続きで払い戻しが受けられることになります。また、「市町村への周知徹底を図りたい。実施状況を見てさらに必要な対策をとる」と述べました。
東京や千葉から要請に参加した人たちは負担増の実態を示し、医療改悪の撤回を求めました。
>> 老人医療の高額医療費の支給及び食事療養に係る標準負担額の特例的措置について(2002 年 9 月 12 日厚生労働省保険局総務課)