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広大埋立域に驚き
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米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる名護市辺野古への新基地建設に“ノー”の審判を下した、一九九六年の名護市民投票から九周年を記念する海上パレード(ヘリ基地反対協主催)が二十三日、大浦湾で行われました。同湾は、今年十月に日米両政府が合意した米軍キャンプ・シュワブ沿岸域への新基地建設で大規模な埋め立てが狙われています。
海上パレードは、日米合意の直後に新基地建設に反対決議をあげた名護漁協汀間(ていま)支部が全面協力。宜野座や国頭の漁民も船を出し、およそ五十隻の船団が新基地の埋め立て予定海域を三周しながら「名護市へのあらゆる新基地の建設は許さない」との強い意思を示しました。県内各地から参加した約五百人の参加者は「(埋め立て水域が)こんなに広いのか」と驚きの声を次々にあげていました。
自らの漁船を出してパレードに参加した汀間支部の勢頭弘敏支部長(56)は、「基地ができれば、地域のリゾートホテルも漁場もだめになるのは目に見えている。日本政府は住民の声を聞かず、なぜアメリカのいうことばかり聞くのか」と怒りを込めました。
パレードには、普天間基地を抱える宜野湾市の伊波洋一市長も参加。「大浦湾は透明度が高く、きれいな海だとあらためて実感した。この海は軍事ではなく、水産業や観光など平和的に利用をすべきだ」と語っていました。汀間漁港には、来年一月二十二日投票の名護市長選に立候補を予定している我喜屋むねひろ名護市議も姿を見せ、パレード参加者とあいさつを交わしました。
日本共産党からは、小池晃政策委員長(参院議員)、赤嶺政賢衆院議員、嘉陽宗儀県議らが駆けつけました。党がチャーターした漁船で大浦湾周辺を調査した小池議員は「埋め立て地の広さと海の美しさを実感した。漁民をはじめみんなが団結して新基地を阻止しようとしていることを力強く思った」と話していました。
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