赤旗2019年6月25日付
参院選で改選1議席を自民党現職と争う「激戦区」の徳島・高知選挙区で、野党統一の松本けんじ予定候補(無所属)の必勝をめざして23日夜、高知市文化プラザかるぽーと大ホールで立憲・平和県民連合「総決起集会」と日本共産党演説会が共同開催されました。幅広い市民団体の代表とともに、日本共産党の小池晃書記局長をはじめ5野党1会派の代表らが勢ぞろいし、「松本さんの勝利へ全力を尽くす」と結束。豪雨の中、3階席までいっぱいとなった会場は、割れんばかりの拍手と歓声が何度も響き渡り熱気に包まれました。
松本予定候補は、大企業・富裕層に応分の負担を求め、最低賃金引き上げや介護・保育士の処遇改善、農林漁業支援をやりたいと表明。「『暮らしは良くなる あなたの声で』と訴え抜く。野党勢力の前進を」と力を込めました。
小池氏は「市民と野党の共闘の先頭に立ってきた松本さんを、自民党との一騎打ちで必ず勝ち抜かせてほしい」と力説。安保法制=戦争法廃止と立憲主義回復という大義のもと、原発ゼロ、消費税増税の中止と公平な税制など13項目の共通政策がつくられたとして、「野合」攻撃一点張りの自民党にきっぱり反論。「市民と野党が結束し安倍政権を倒し、新しい政治を切り開こう」と訴えました。
衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の広田一議員は「共闘の原点は安保関連法の強行だ。立憲主義と民主主義を取り戻すと唯一訴えられるのが松本さん。私たちがガッチリ組めば必ず勝利できる」と述べました。
立憲民主党の武内則男国対副委員長は「原発は必ずゼロにしなければならない。それを言えるのは松本さんしかいない」と激励しました。
「私は保守本流」と述べた平野貞夫・国民民主党顧問は、小池書記局長が国会質問で安心の年金へ富裕層・大企業の応分負担を求めたことに言及。「大きな提案だ。安倍首相が『ばかげた政策』と言ったことを許してはだめ。松本さんを当選させ、野党で過半数を」と呼びかけました。
社民党高知県連合の久保耕次郎代表は「憲法理念を生活に生かそう」、新社会党高知県本部の小田米八委員長は「みんなの力で松本さんを国会へ送ろう」とあいさつしました。
日本共産党の仁比聡平参院議員・比例予定候補は「野党連合政権への道を切り開きたい」と訴えました。
小池氏は「共闘を前に進め、安倍政権に代わる新しい政治を切り開くうえでも、共産党の躍進が決定的」とし、財界中心・対米従属の政治を大本から変えることが必要と強調しました。
また、“年金だけでは暮らせない”という大問題では、高額所得者優遇の年金保険料の見直し、約200兆円の年金積立金の年金給付への活用などにより、「マクロ経済スライド」をやめて「減らない年金」にすることは可能だと紹介。「大企業減税やF35戦闘機の大量購入をする政治をやめ、安心の年金をつくろう。『2000万円』をためるより、1票で政治を変える方がよほど簡単だ」と訴えると、「そうだ」の声と拍手が飛び交いました。
高知県の共産党が党躍進と野党共同候補の勝利など「歴史をひらく先頭を切ってきた」として、「今度の参院選でも、伝統の力を発揮しよう」と呼びかけると、盛大な拍手がわき起こりました。