赤旗2019年5月22日付
日本弁護士連合会(日弁連)・日本弁護士政治連盟(弁政連)と日本共産党との懇談会が21日、東京都内で開かれました。主催は弁政連。日弁連から菊地裕太郎会長、副会長13氏、事務総長らがそろい、日本共産党から志位和夫委員長、小池晃書記局長、笠井亮政策委員長、穀田恵二国対委員長ら衆参国会議員11人が出席しました。
日弁連の菊地会長は参院選で改憲が争点となる動きにふれ、「共産党は与党に対して明確でわかりやすい対抗軸を国民に示し、党派を超えて頑張っていただきたい」とあいさつ。また「生活不安・不満が沈殿するとポピュリズムに陥っていく。ぜひ安心して平和に暮らせる社会の実現に向け奮闘していただきたい」と期待しました。
志位氏は改憲への危惧を表明した日弁連の一連の見解に「私たちも同じです」と表明。自民党の改憲条文案は9条2項を死文化させ、憲法上の制約を自衛隊に及ばなくさせるという大問題があり、この9条改憲反対の一点でたたかいを広めたいと決意を述べました。
また5月3日の憲法記念日に日弁連が発表した菊地会長談話で「個人の尊重と平和の意義の共有」「基本的人権の擁護と社会正義の実現」などを掲げたことについて「敬意を表します」と表明。日本共産党が第6回中央委員会総会でジェンダー平等社会の推進、性暴力の根絶、LGBT/SOGI(性的指向・性自認)に関する差別解消など、だれもが尊厳をもって自分らしく生きることのできる社会を掲げたことを紹介。「いまの安倍政治の批判とともに私たちの提案を大いに語って、国民のみなさんと一緒に希望を開いていく選挙にしていきたい」と語りました。
日弁連側からは「個人、平和の問題が軽視されることに危機感をもっている。共産党が野党をまとめる軸になってほしい」「共産党は女性の議員候補をたくさん出し、政治分野における男女共同参画にも率先して取り組んでいる。いろんな分野で政治参加していく機会、雰囲気をつくってほしい」などの意見が出されました。
懇談会では日弁連から、国際化に伴う法的サービスへのアクセス向上や再審の問題点などの説明を受け、意見交換しました。