赤旗2019年3月31日付
日本共産党の小池晃書記局長は30日、徳島県阿南市と徳島市、香川県高松市を駆け巡り、両県議選での党躍進を訴え、「共産党勝利で公平・公正な政治をつくり、消費税増税も国保料の値上げもストップして国保料の引き下げを実現しよう」と呼びかけました。風雨の中、各地で「頑張れ」の熱い声援が飛び交いました。高松市には、立憲民主党会派の小川淳也衆院議員が「今回は自民・公明の候補以外は全部応援します。日本のため国民のために野党共闘が必要だ」と激励に駆けつけ、小池氏、県議候補とがっちり握手しました。
■徳島県
現有3議席を絶対確保し、議案提案権を得る4議席をめざす徳島県議選で、阿南市区(定数4)では、たつた良子候補(68)=現=が4期目に挑戦。小池氏は、今回の道府県議選で日本共産党候補の約46%が女性と、政党の中で最多だと紹介し、「阿南市区で唯一の女性候補、たつたさんを党派を超えて県議会へ送ってほしい」と呼びかけました。
徳島駅前では徳島市・名東郡区(定数10)での2議席絶対確保へ山田豊候補(68)、上村きょう子候補(61)の両現職と、板野郡区(定数4)で6年間空白の党議席奪還をめざす、たかはらくみ候補(69)=新=がそれぞれ必勝へ気迫を込めました。知事選をたたかう日本共産党の天羽(あもう)あつし候補(68)、松本けんじ参院徳島・高知選挙区候補も訴えました。
小池氏は、国保会計への県の支援がなく全国一高い徳島の国保料を、公費1兆円の投入で大幅に引き下げようと強調。さらに、“徳島版モリカケ疑惑”といわれる約12億円にのぼる巨額の税金が知事と旧知の仲の人物へ不透明に使われた疑惑のある記念オーケストラ事業や、徳島化製事業協業組合1社へ総額50億円余となる異常な補助金支出など私物化と大企業優遇の県政、これになれあう自民・公明の実態を告発。党県議団がこの県政と正面から対決し、疑惑解明と県民の願い実現に力を注ぎ、四国で唯一、子ども医療費の通院・入院とも中学卒業までの県としての助成を実現したことなどを紹介。「4議席になれば疑惑解明や県民の願い実現の力がさらに大きくなる」と述べ、勝利を呼びかけました。
■香川県
現有1議席から3議席に挑む香川県議選では、高松市区(定数15)で2議席回復を目指します。同市コトデン瓦町駅前で、5期目に挑む、かし昭二候補(69)=現=と、白川容子四国ブロック国政対策委員長が前回獲得した議席のバトンを引き継ぐ秋山ときさだ候補(32)=新=が熱く支援を訴えました。
小池氏は、高松―大阪間の1秒短縮に2億円かかる四国新幹線など不急の大型開発を推進する一方、四国で最低の子ども医療費助成や高すぎる国保税軽減への支援もない県政を共産党の躍進で転換しようと強調。党県議団が県民の運動と力を合わせて、県営住宅の3割削減計画ストップや、小学校35人学級を4年生まで拡大してきたことを紹介し、高松市区で前回獲得した2議席を必ず勝ち取り、丸亀市区(定数4)の、ささい孝志候補(65)=新=の勝利と合わせて「税金の無駄づかいをただし、国保料の値下げ実現と暮らし優先の県政をつくろう」と力を込めました。
小池氏は、それぞれの演説で同日から始まった期日前投票の近くの投票所を紹介し、「お集まりの皆さんがまず一票を投じ、さらに広げてください」と呼びかけました。