赤旗2019年3月22日付
日本共産党の小池晃書記局長は21日、福岡県知事選(4月7日投票)に「福岡県民の会」から立候補した、しのだ清候補(70)=無所属新、日本共産党推薦=の福岡市での第一声に駆け付け、「しのだ候補を知事に押し上げ、県民に冷たい安倍政権言いなりの県政を変えよう」と訴えました。
通行人が行き交う天神駅前を埋めた聴衆から“しのだコール”も起きました。しのだ候補は「自民・公明中心の県政を、県民の命と暮らし第一に変える」と表明。憲法をくらしに生かす四つのチェンジ―(1)福祉と子育て応援(2)防災・減災対策(3)地域循環型経済(4)航空自衛隊築城基地などの米軍基地化を許さず、9条を生かし平和発信を―を語り、「安倍政権さよならの願いを託してほしい」と力を込めました。
知事選で自民党は県民不在の権力争いで、現職知事と、麻生太郎副総理らが推す自民党推薦の新人候補に分裂。小池氏は、現職も自民推薦候補も「自民党の“1階と2階”の内輪もめでしかない。根っこは同じだ」と指摘。知事選の対決構図は「県民と日本共産党の共同か、福祉を切り捨てダムや下関北九州道路=安倍麻生道路など大型開発優先の自民・公明の古い県政の継続かが問われている」と述べ、しのだ候補勝利で県民の願いを実現する県政をと呼びかけました。
小池氏は、景気が後退するなかで消費税10%増税など論外だと主張しました。さらに、安倍政権が国保料を、一般財源繰り入れを行わないことを前提にした「標準保険料率」の基準に合わせて値上げの大号令をかけていると指摘し、基準にあわせれば福岡市で平均年収の4人家族で年間2万8700円、非正規雇用の単身者で1万2700円の値上げになると告発。「消費税増税と国保料値上げのダブルパンチなど許されない」と訴えました。
1兆円の公費を投入すれば、福岡市の4人家族で年間39万8000円から25万1000円に値下げできるとし、しのだ知事実現で、消費税増税ストップ、安倍政権言いなりの国保料値上げをやめ、大幅値下げを実現しようと呼びかけました。
県政で問題になっている大型開発について小池氏は、昨年の福岡市長選で争点となったロープウエー計画を市民の声で中止させたことを挙げ、今度は県政の無駄遣いを、しのだ候補勝利で止めようと訴えました。
小池氏は、引き続く県議選で福岡市東区(定数5)の立川ゆみ予定候補をはじめ共産党5議席実現と、7月の参院選での党躍進も訴え、聴衆から大きな拍手が起きました。