赤旗2019年2月25日付
日本共産党中越地区委員会と長岡市後援会は24日、県議選長岡市・三島郡区(定数6)での遠藤れい子予定候補の当選による議席奪還と長岡市議選での現職4人全員当選、参院選での党躍進をめざし小池晃書記局長を迎え、長岡市内で演説会を開きました。井上哲士参院議員も駆け付けました。
磯田達伸長岡市長、菊田真紀子衆院議員からメッセージが寄せられ、自由党の森ゆうこ参院議員代理として広川信之新潟事務所長があいさつ。「野党が本気の共闘を実現することが重要」(菊田氏)、「みなさんは同志」(広川氏)との言葉に拍手がわき起こりました。
4年前に276票差で失った長岡市・三島郡区の議席。遠藤氏は、長岡赤十字病院看護部長や副院長として命の貴さを肌で感じてきたことに触れ「原発や悪政から県民を守るために県議会で働かせてほしい」と気迫を込めました。笠井のりお長岡市議団長も県議席奪還へ決意表明。
井上氏は、自身の被爆2世としての思いに触れつつ、原爆で姉を失った被爆者が「9条を変えることは姉を2回殺すこと」と語ったエピソードを紹介。憲法を守り抜き、核兵器廃絶の先頭に立つ政府をつくるために、参院選比例での7人全員当選の先頭に立つと表明しました。
小池氏は、安倍政権による統計不正や沖縄県の辺野古埋め立て、消費税10%増税をめぐるでたらめをユーモアを交えて痛烈に告発。日本共産党が、高すぎる国民健康保険料引き下げのために1兆円の国費投入を財源も示して提案していること、実現すれば長岡市の平均的な収入の4人家族の国保料が年間39万円から23万円に下がることを紹介し「くらしがぐーんと楽になる。これこそ政治が真っ先にやるべきことじゃないでしょうか」と呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれました。
小池氏は新潟県政について二つの大きな特徴があると指摘しました。
昨年、自民、公明両党が推薦する知事が誕生したことで公共事業予算が2019年度予算案で236億円増え、補正予算にも493億円の投資事業が盛り込まれるなど、安倍政権そっくりの古い自民党県政が復活しつつあると批判。同時に、福島原発事故の三つの検証委員会の経費が前年度とほぼ同額が計上されるなど、福島事故の徹底検証、柏崎刈羽原発再稼働ストップという圧倒的な県民世論が県政を動かしていると指摘しました。
小池氏は、県議選での共産党躍進で、大型開発優先からくらし優先への財政の転換と、柏崎刈羽再稼働ノーの審判を下すことがなによりも大事になっていると力説。今度の県議選でいまの1議席から議案提案権を持つ5議席に共産党が躍進すれば議会に県民の願いが届くようになるとし「決定的なカギを握っているのが長岡市・三島郡区。700人の看護師のリーダーとして頑張ってきた遠藤さんの力を、今度は県民の命とくらしを守るために発揮してもらおう」と呼びかけると、会場は熱気に包まれました。