赤旗2019年2月5日付
日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内での記者会見で、少子高齢化をめぐる麻生太郎財務相の「子どもを産まない方が問題だ」との発言(3日)について問われ、「少子化の責任を女性に押し付ける言語道断の発言だ。長時間労働や保育所不足、子育ての重い経済負担など、産みたくても産み育てられない環境をつくった政治への反省がまったくない」と批判しました。
小池氏は、麻生財務相が2014年にも「高齢者が悪いようなイメージをつくっている人がいるが、子どもを産まないのが問題だ」と述べ、後に説明不足だったと釈明していたと指摘。今回も、4日の衆院予算委員会で野党の追及に対し「誤解を招いたなら撤回する」と答えたことについて、「くり返しの暴言だ。麻生氏の辞書には『反省』という文字がないのか。財務相の資格もない」と強調しました。
麻生氏が同日、“高齢化は良いことで少子化が問題だ”との趣旨だったとも答弁したことについて、小池氏は「高齢化が良いことだと言うなら、今やっている年金削減や後期高齢者医療保険料の軽減制度の打ち切りなどの高齢者いじめをやめるべきだ」と述べました。