赤旗2019年2月2日付
日本共産党の小池晃書記局長は1日の記者会見で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が同日発表した昨年10~12月期の年金積立金運用赤字額=14兆8039億円について問われ、「私どもの試算(本紙1月5日付報道)でも14兆円超の赤字になるといっていたが、一致する数字だ。安倍政権の責任はきわめて重大だ」と批判しました。
小池氏は、「年金積立金の株式運用比率を引き上げただけでなく、昨年末の株価下落を抑えるために年金資金を大量投入したことが損失を広げた」と指摘。「アベノミクスの成果を誇る安倍首相は、“株価上昇の恩恵は一部の富裕層だけだ”との批判を受けると、“いや、年金の積立金が増えてますから”と宣伝してきた。実質賃金が下がり、消費も落ち込み、年金積立金にも大きな穴をあけたということになる。アベノミクスの大破綻だ」と指摘しました。
その上で、「マクロ経済スライドで年金額を減らす一方、15兆円も株ですってしまったことに、年金受給者はもちろん、国民の怒りが広がるだろう。責任を徹底追及していく」と述べました。