赤旗2019年1月28日付
告示まで2カ月余りに迫った統一地方選と、7月の参院選で日本共産党の躍進にむけて27日、大阪府八尾市で小池晃書記局長を迎えた演説会が開かれました。小池氏が、府議選八尾市区(定数3)での小松ひさし予定候補の議席奪還と、定数28の同市議選での6人全員勝利、参院選比例で山下よしき副委員長をはじめ7議席の実現と、大阪選挙区(改選数4)で、たつみコータロー参院議員の再選で、「自民・公明・維新を少数に追い込み、“サヨナラ安倍政治”“サヨナラ維新府政”の選挙にしよう」と呼びかけると、会場を埋めた聴衆から大きな拍手が起こりました。
統一地方選をたたかう八尾市議6人が登壇し、内藤こういち市議団長が決意を表明。小松元府議は「保守の方から、『安倍政権はやり過ぎ。あんたのところががんばらなあかん』といわれる。安倍政治、維新政治を終わらせる」と表明しました。
たつみ議員は、シンガポールでのカジノ調査にふれて、「シンガポール国民は7%しかカジノに行っていないが依存症は深刻。日本では客の8割は日本人。カジノをストップさせ、安倍政権と補完勢力である維新政治に終止符を打とう」と訴えました。
ゲストとして、子育て中の山下みなえさん、大阪14区市民連合の増田恵一さんがスピーチ。増田さんは「おかしいことをおかしいという人たちが、誰かの希望や力になる。がんばりましょう」と語りました。
小池氏は、維新の会について「働き方改革」法やカジノ法など、全面的に安倍政権を支えている「補完勢力」だと告発。維新の会が知事と大阪市長のダブル選挙で脅して「大阪都」構想の住民投票を狙っていることについて、「都構想は、すでに府民のノーの審判が下っている。民主主義のイロハもわきまえない人たちには退場してもらおう」と強調しました。
「維新府政の11年で、暮らしにとって何かいいことがあったか」と問いかけた小池氏は、府独自の国保補助が半減し、子ども医療費への府の助成も小学校入学前までだと告発。子どもたちを競争に駆り立てる教育破壊も挙げて、「暗黒の府政だ」と批判しました。
その上で「大阪経済の起爆剤」として熱中しているのが万博を口実にした大型開発と、カジノ誘致だと指摘。「人の不幸でもうけるのがカジノ。これがどうして『大阪の起爆剤』になるのか」と批判。「日本共産党の躍進で、カジノストップ、中小企業を主役に大阪経済を立て直そう」とよびかけました。
小池氏は、「大阪で維新政治を打ち破ることは、大阪の暮らし、民主主義を守ると同時に、安倍政治の補完勢力を打ち破り、日本の政治の未来を開く、きわめて重要なたたかいだ。今度の選挙で、共産党の躍進で決着をつけよう」と強調しました。