赤旗2019年1月3日付
小池晃 新年おめでとうございます。
一同 おめでとうございます。
小池 3カ月後に迫った統一地方選挙をたたかう4人の議員・予定候補者のみなさんにお集まりいただきました。選挙戦に挑むフレッシュな思いを語り合いたいと思います。
今年の統一地方選挙は、参議院選挙と連続してたたかわれる12年ぶりの選挙になるんですね。そういう意味では、いつにもまして大事な統一地方選挙ということになります。
日本共産党の第5回中央委員会総会でも、「この選挙で党の躍進を勝ち取ることができれば、それぞれの自治体で福祉と暮らしを守る力を大きくすることはもとより、直後に行われる参議院選挙での党躍進への流れ、勢いをつくりだすことができる」としています。
4年前の統一地方選挙のときには、すべての都道府県議会で議席を獲得するという党史上初めての快挙をなしとげました。今度もそれに続いて、現有議席を絶対確保し、新たな議席増を勝ち取りたいと思っています。
秋山もえ 絶対に勝ちたいですよね。候補者が必死に、でもスタイリッシュに、明るく楽しく勝ちにいきます。
近田やすゆき 大阪市の北区は歴史上まだ一回も党議席をとっていないんです。これをとるのが一番大きな目標です。それでこそ、参院選でのたつみコータローさんの再選も勝ち取れるし、山下よしきさんをはじめ比例7人当選も勝ち取れると思うんです。
松橋ちはる 苫小牧市区も一度も共産党の道議が誕生したことのない地区なんです。この4年間、矛盾だらけの市政・道政を実感してきたので、共産党の議席があれば本当に変わると思います。市民の声が届かないことが多すぎるので、悲願の道議1議席と市議5議席を勝ち取りたいですね。さらに参院選で、比例で躍進して紙智子さんを再び国会へ送り出し、北海道選挙区でははたやま和也さんを勝利させたいです。
木佐木ただまさ 私の目標の一つは、父が山口県下関市で県議をしているので、親子でダブル当選です。もう一つは、市議会の古谷やすひこさん、県議の私、参院神奈川選挙区のあさか由香さんのトリプル当選です。神奈川、いや日本の夜明けは鶴見区からと思っています。
秋山 すごーい。ネクタイが金メダルに見えてきた。(笑い)
小池 それぞれの目標を実現するうえでも、参院比例区で850万票以上の目標を実現することを軸に、共産党の大波をつくっていきましょう。
近田 社会は変えられると知り
松橋 若者使い捨てを変えたい
立候補の決意
小池晃 みなさん候補者になるにあたっては、いろいろな悩みや葛藤もあったと思います。最初に、自己紹介もかねて、どんな思いで立候補を決意されたのか聞かせてください。
松橋ちはる 生まれも育ちも苫小牧で、いま道議候補です。2歳のときから母と母方の実家で暮らすようになりました。経済的に本当に大変で、中学卒業後、アルバイトをしながら高校の定時制で4年間学び、さらに二部のある大学の法学部に5年間通いました。
大学卒業を前に、正社員として働けるところを探しましたが、就職の氷河期といわれているもう真っただ中の時代で、数十社受けましたが、なかなか決まりませんでした。やっと決まったのが、ビジネスホテルのオープニングスタッフで、そこで3年間働きました。
ところが、働き方がまさにブラックで、1日14時間勤務がふつうで…。
一同 ええーっ。
小池 過労死基準を超えてますね。
松橋 それを直したいと思って声をあげたら、“やめろ圧力”がかかって…。結局、体を壊しかけて辞めました。その後、縁あって地元の老舗菓子店に就職して、初めて8時間勤務というのを経験したんです。残業代もきちんと出してくださって、働く喜びも知りました。
そのころ、「九条の会」の活動を知り、事務局をやるようになって、憲法の大事さを改めて感じたんです。
こうした経験があるので、立候補を決意した一番の理由は、若者を使い捨てにする働き方の問題を何とかしたいということでした。
木佐木ただまさ 出身は山口県の下関市で、まさに安倍首相の選挙区なんですが、両親は共産党員です。現在、父は僕より4年先輩の山口県議で、母は下関市の隣の旧菊川町の町議でした。
小池 文字通り、親子で統一地方選挙をたたかうわけですね。
そして、何より苫小牧市民の代表として、カジノ誘致を断念に追い込みたい。
木佐木 はい。下関は安倍首相の地元で、横浜は菅官房長官の地元ということで、前半戦の県議選で親子で何としてもダブル当選をして、安倍自公政治に厳しい審判を下したいと思っています。(拍手)
小さいときから生活相談で駆け回る母の姿に接するなかで、困っている人たちを助けるために弁護士になりたいと思うようになり、神奈川の大学の法学部に進みました。卒業後、法律事務所に勤めたりしていたんですが、4年前、県議選に出てほしいとの要請があり、決意しました。定数3で厳しい選挙でしたが、当選することができました。
神奈川県では、前回県議選で共産党の議席が0から6議席に躍進して、多くの方から「県政が見えるようになった」との評価をいただくようになりました。何としても、県政に県民の声を届け、県民不在の県政をただす議席を守り抜き、議席増を勝ち取るために頑張りたいと決意しています。
秋山もえ 生まれは千葉県木更津市で、両親は小さなパン屋を営んだりして、私を育ててくれました。パンが飛ぶように売れた時期もあったのですが、消費税3%が導入されて売り上げががくんと減り、生活がどんどん厳しくなりました。子どもながらに私は、こんなにまじめに働いているのに、なぜだろうと考えるようになりました。
高校卒業後、新聞奨学生となって新聞配達をしながら、2年間予備校に通い、その後私立大学で学びました。
その大学で平和学の授業があり、初めて沖縄戦や日米安保条約のことを知り、すごい衝撃をうけたんです。そんなときに日米安保どうなるっていう企画をしていた民青の先輩に一緒にやりませんかと誘われて、即座に「やります」と手をあげました。(笑い)
大学卒業後、埼玉の共産党県委員会で働くようになり、7年後に声をかけられ、上尾市議選に立候補して当選することができました。そして3期11年目、今回県議選に挑戦することになりました。
小池 なぜ、県議に挑戦しようと思ったんですか。
秋山 最初、市議になったのは、若い人に政治に関心をもってもらえればという思いからでした。今回は、市議補選で議席を得て、6議席になった。そのなかで市民の期待を痛感したことが大きいです。県政に市民の声を届けようと市議団などで話し合い、決めました。
小池 ご家族の反応はどうだったんですか。
秋山 夫は同志なので、「息子が高校受験だから家族としては悩ましいけど、同志としては君は出るべきだと思う」と言ってくれました。息子はどうなのと思っていたら、「おれは自分の夢に向かう。お母さんも自分の夢に向かえばいいんじゃない」って言ってくれて。ありがとう、じゃあやらせていただきます、と。(笑い)
近田やすゆき 今月25歳になります。政治にまったく関心をもたないまま、小中高とすくすくと育ちました。高校のときから友達とバンド活動をしてきました。紆余(うよ)曲折あったんですが、音楽をやりたくて大阪の専門学校に進みました。
その学校の音楽理論の先生が、授業が終わったあとの雑談で、「日本が『戦争する国』になろうとしていると知っているか」「秘密保護法を知っているか」などと聞いてきたりして、それがきっかけで、ぼくは政治的にめざめました。(拍手、笑い)
インターネットで検索して、国会の強行採決の映像などを見て危機感をもつようになりました。そのころ、意気投合したアルバイト先の先輩に誘われて民青に入り、その後入党しました。
小池 すばらしい出会いの連続ですね。
近田 民青や党で学んだり、話し合ったりするなかで、自分たちの力で社会や政治を変えることができるんだと思えるようになり、どんどんおもしろくなっていきました。
市議選への立候補の要請があったとき、自分が出ることで周りの若い人たちが政治に関心を持ってくれたらいいなという気持ちから決意しました。
ぼく自身、共産党に対する悪いイメージが、党の人と一対一で話して晴れたので、ぼくが共産党候補として活動することで、そういうイメージを打ち破りたいと思っています。
小池 若い近田さんの決意を、党支部の人も歓迎しているんじゃないですか。
近田 みんなが立ち上がって活動に参加してくれて支えてくれています。「赤旗」読者や支持者の方にあいさつに行くと、どなたも「若いね」「息子や孫と同じくらい」といわれるんです。「若い人に出てきてもらわないとね」と前向きに応援してくださいますね。
木佐木 空白克服して豊かな実績
秋山 住民の声届ける議席は宝
期待を担って
小池 この間、街頭で訴えたり、住民の要求実現に取り組んだりするなかで、共産党の議席の重みや共産党への期待、注目を感じるのはどんな時でしょう。
松橋 北海道では昨年大きな地震がありまして、道が復興基金をつくることを決めました。被災地の声にこたえて、共産党の道議団と町議のみなさんが繰り返し求めてきたもので、被災地の自治体や道議会に共産党の議席があったからこそ実ったものだと実感しています。
前回4年前、共産党は道議選で躍進したうえ、被災3町の一つ、厚真町では、町議選で議席を勝ち取り、党議員がいない空白を克服していました。
小池 昨年は、北海道の地震のみならず、各地で大きな災害が相次ぎました。被災地では、「国民の苦難あるところ共産党あり」の精神で、多くの党員や地方議員のみなさんが奮闘されましたね。
近田 大阪も大阪北部地震や台風21号で大きな被害が出ました。災害の危険から住民の命を守るために、従来の延長線上ではない抜本的な対策が求められていますよね。
一同 そうそう。
近田 北区では、共産党の議席がないからこそ感じることがあります。
大阪は維新の会が与党で、大型開発優先で、福祉は無駄遣いといわんばかりの府政・市政をしていまして、「採算がとれない」という理由で市バス路線を廃止したりコミュニティーバスを廃止したりしてきました。
その結果、高齢者や体の不自由な方が多く住んでいらっしゃる地域に交通空白地域ができてしまいました。住民が署名を集めて復活を要求しても、改善されていない状況です。
この問題を街頭宣伝していると、パッと手を出して握手を求めてきたり、「頑張って」と声をかけてきたりする方が結構多いんです。
小池 神奈川県議会は共産党の議席が空白から一気に6議席に。大きく変わりましたよね。
木佐木 共産党の議席の重みを実感するのは、4年前の県議選で共産党が躍進して県民のみなさんから寄せられる「請願」の取り扱いが大きく変わったということです。「請願」は議員が「紹介議員」になって議会に諮れるようになるんですが、共産党県議団は4年間で請願の8割、約70件で紹介議員となりました。
例えば毎年20万人分以上の署名が添えられる「私学助成を拡充してほしい」という署名ですが、共産党がゼロのころは、議会に諮られることがなかったこともあったようです。
秋山 20万人分の保護者や子どもたちの願いに冷たい県議会だったんですね。
小池 共産党県議団の実績として、老朽化した県立高校の耐震化工事の対策予算として約40億円を付けさせたと聞いています。
木佐木 はい。学校の耐震化工事のうち、高校については、国は義務教育じゃないということで補助金を出していないので、多くの都道府県が耐震化工事を進めていますが、神奈川県はとても遅れています。
県議団は、老朽化のひどい実態として、当時高校3年の女子生徒が自転車で校舎のそばを走っていたら、膝の上にブロックがはがれ落ちてきてけがをしたり、窓を開けたら窓枠ごと落ちたりといった事例を紹介して、対策の充実を粘り強く取り上げてきました。その結果、ほかの会派も取り上げるようになり、年間12億円だった改修費を8億円増額され、2年間で合計40億円に拡充させることができました。
秋山 共産党の議席は、住民の声を議会や行政に届け、議会や行政を変える宝の議席ですよね。上尾市では、新図書館建設計画をめぐり、その是非を問う住民投票実施を求めて幅広い市民による運動が広がり、たくさんの署名が集まりました。しかし、市長も自民・公明の市議らも、市民の声に背を向け続けました。
共産党は「市民の声を聞かないで勝手に進めるのはおかしい」と議会で追及し続けていました。そんな中、2017年10月、汚職事件で市長と議長が同時逮捕されて、すぐに市長選と市議補選が行われ、定数2の市議補選で共産党はトップ当選できました。
小池 市民とともに一貫してたたかってきた共産党への支持と期待の広がりを示すものでしたね。補欠選挙では、苫小牧の市議補選も、定数2で見事に勝利しましたね。
松橋 はい。勝因は、苫小牧へのカジノ誘致にきっぱり反対して、市民のみなさんと力を合わせて運動に取り組んだのが私たち共産党だったということだと思います。市議補選では、当選確実とされていた自民党の候補を破っての勝利でした。
秋山 どこまでも市民の立場で、いろいろあっても粘り強くやり抜くのが共産党だし、その姿をしっかり伝えていければ、党派を超えて共感や支持を得ることができる。それが補選で得た確信です。
近田 カジノ「都構想」断ち切る
松橋 災害から命守るを優先に
政治こう変える
小池 安倍自公政権は「地方創生」といいながら、やろうとしていることは「住民福祉のための機関」としての地方自治体の機能を破壊する“地方壊し”です。統一地方選挙の大争点の一つは、地方自治体が政府の出先機関のような役割を果たすのか、「住民福祉を守る」という自治体本来の役割を果たすのか―です。みなさんの道県政、市政を「こう変えたい」という思いを聞かせてください。
木佐木 いまの神奈川県政は一言で言うと、住民の自己責任を強調し、公的責任を投げ捨てる無責任県政だと思います。
知事の肝いりのヘルスケア・ニューフロンティアというのがありますが、これは詰まるところ健康長寿のさまざまな取り組みを、医療や健康を産業として育てて、住民に物やサービスを買ってもらおうというものです。本当に住民にお金があればいいですけど、お金がない人は物もサービスも利用できない、県政の恩恵を受けられないというものです。
共産党の勝利・躍進で、住民に自己責任を押し付ける無責任ないまの県政を変える展望を開きたいですね。
近田 中小企業応援と暮らし第一の市政を実現したいです。北区には小さな飲食店や町工場が多いんです。伝統も歴史も長い。地域の社会と経済を支える中小業者の支援の充実に取り組みたいです。
維新市政は大型開発とカジノ、大阪都構想を強引に推し進めています。この流れを断ち切って、教育や福祉の充実に力を入れる市政に変えていきたいです。
小池 大阪では、2015年の住民投票でノーの審判が下された「大阪都構想」を再びごり押ししようと、維新の会の知事と市長がダブル辞職して知事・市長選挙を狙う動きが出ていますね。
また、大阪万博を口実にした大型開発の無駄遣いも、維新と安倍政権が一緒になって市民に押し付けようとしています。大阪の未来にとってほんとうに大切なたたかいになりますね。
近田 はい。知事や市長、一部メディアは万博を誘致できたと盛り上げようとしていますが、市民の側からは市民負担が増えるのではないか、福祉が削られるのではないかという声も聞かれます。大阪市は、市民向けサービスを削っていながら、万博が決まったら関連予算140億円を補正予算で組んでしまう。税金の使い方がおかしいと感じている市民は多いと思います。
小池 秋山さんは、埼玉県政で、どこを一番変えたいですか。
秋山 県政には怒りがいっぱいありますが、3人の子どもを育てる母親として、埼玉県議会での自民党の教育に対する不当な政治介入への怒りが大きいです。
埼玉県では、改憲右翼団体の日本会議系の議員が多い自民党と県民会議が一緒になって横暴の限りをつくしています。県議会で自民党が自分たちの気に入らない歴史教科書を採択した高校の校長を、文教常任委員会に呼びつけて、どう喝めいた質問をし萎縮させたことも。
知事も憲法「改正」が必要だという立場だし、「国旗・国歌」を軽視する教師は辞めた方がいいということを発言しています。
小池 主権者である子どもたちの未来のためにも、時代錯誤の県政を変えたいですね。
秋山 はい。頑張ります。
松橋 各地を歩いて道政の現状を見てきました。無駄なダムや大型開発など税金の無駄遣いがほんとうに目立つ道政です。一方で、道立病院をつぶしたり、福祉サービスを削ったりと、道民に背を向けているなあと感じます。しっかり、道民の方に目を向ける道政にしたいです。
小池 カジノ誘致は、苫小牧だけでなく、大阪や横浜でも大問題になっていますね。
木佐木、近田 そうですね。
松橋 苫小牧市長は前のめりになって、雇用が生まれるだとか経済活性化になるだとか宣伝しています。道政も積極的に後押ししています。でも、シンガポールなど成功事例だと引き合いに出すところでは、市民のギャンブル依存症や治安が相当悪くなっていることが調査でも出ています。
北海道地震では40年、50年生活していて初めて経験したという人がほとんどです。ですから、大型開発やカジノはやめて、災害から命や暮らしを守るために最優先に予算をつけないといけないと思います。そのためにも何としても議席を増やしたい。
木佐木 神奈川でも、市民のカジノ反対運動が粘り強く取り組まれています。苫小牧や大阪の取り組みにも学んで、誘致断念を求めていきたいと思います。
木佐木 弁護士と一緒に駅前相談
秋山 若い世代と語る集い開き
市民とともに
小池 議員として、候補者としての活動で、努力していることや工夫していることはありますか。
近田 初めての候補者活動なので、まずは原稿を見ないで街頭演説ができるようになろうと頑張りました。街頭でしゃべるときが、一番市民の方と顔を合わせるときだし、ぼくの顔をおぼえていただく場なので、通る人の顔を見ながらしゃべれるようになりたいと…。
秋山 そうだよね。できるようになりましたか。
近田 昨年暮れにはできるようになりました(拍手)。いまは、選挙の争点や公約について専門用語を使わずに話すようにしています。自然に耳に入るような柔らかい言葉で話せたらなあと…。
小池 木佐木さんは、「街頭なんでも相談」に取り組んでいますね。
木佐木 県内で若手の弁護士が街頭労働相談をやっていて、そこにぼくもずっと毎月かかわっていました。これに学んで、地元の駅前で始めました。交番の横の広場にテントを張って、仕切り板もおいて相談に乗っています。若手の弁護士にも協力してもらい、毎回、法律相談や生活相談が寄せられています。
若手の弁護士とのつながりはたいへん貴重で、1月にぼくの母校の神奈川大学で労働相談を行う計画もあるんです。
ぼくも含め、地域で若い人たちが元気に活動している姿を見せることで、地域の住民のみなさんを元気づけられたらいいなあと思っています。
小池 「わくわく会議」というものも大切にしているとか…。
木佐木 2年前から、「鶴見わくわく会議」というので、ぼくの選挙区の鶴見区にゆかりのある、在住や在勤の人や友達と、ぼくの活動の作戦会議を開いています。
若い人たちが集まって、政治や社会について語り合い、ぼくの活動についてアイデアを出し合うことで、とにかく若い人たちがかたまりになって何かをやり遂げる場所にしたいと思っています。
小池 松橋さんは、「とまこまい若者未来プロジェクト」(ワカプロ)というグループを立ち上げましたね。
松橋 4年前に立ち上げました。同世代の若い人の要求を実現するために選挙をいっしょにたたかうためです。同時に、以前の私のように、ブラックな働かせ方を強いられている若い人たちが気軽に相談でき、孤立しがちな若い人たちの地域の居場所みたいなものにもしたいと思っています。
活動としては、例えば「平和と若者」というテーマで、地元在住の戦争体験者の話を聞いたり、映画鑑賞会を開いたりして、みんなでディスカッションするということなどをしてきました。
ワカプロに参加してきた人で民青や共産党に入った人がいます。町議になった人も2人います。
一同 すごーい。(拍手)
秋山 私は若い世代の人たちと4、5年くらい前から、伊藤岳さん(参院埼玉選挙区予定候補)にも来てもらい「ほっこりトークタイム」というつどいを、2~3カ月に1回開いています。ゴールを決めずに、お互いいろんな意見を自由に交わせる場を作りたいと思って始めました。テーマを一つに決めるときもあるけれど、四つから五つのテーマを書いたフリップを作り、興味のあるテーマをそこから挙げてもらい、おしゃべりをするんです。毎回、初めて参加する人を1人でもいいから連れてきたいね、と話し合っています。
近田 いいですねえ。
秋山 実はいま、週1回、朝5時から8時まで駅頭宣伝にも取り組んでいます。ほかの日は朝6時半からなんですが、週1回は始発から立っています。
ハンドマイクは使わず、ヘッドセットマイクを使っています。ハンドマイクを使っていたとき、前を通り過ぎる人と断絶感があって駅頭宣伝が嫌だったんです。いまは、ビラを渡しながら話をすると、近づいてくれるのですごく楽しい。
駅頭宣伝で、たくさんの方に顔を覚えてもらえるようになりました。訪問すると「あなた、駅でよく見るわ」という方が多い。頑張っている姿にシンパシー(共感)を感じてくださるようで、「もえちゃん頑張っているね。選挙応援するよ」と声をかけてくれる方も増えています。
手話を学んでいるので、ろう者の方にも伝わるように、手話を使ってユーチューブ動画をアップするなど、発信の仕方を模索しています。
松橋 私は、昨年10月半ばから年末までに500回の街頭演説をやるぞと決めて達成しました。多いときは1日40回くらい演説していました。テーマも消費税をとりあげたり、カジノに絞ったり工夫しています。
小池 すごいですね。つどいも頑張っていますね。
松橋 党大会(17年1月)以降100回は超えてやっています。
小池 その、ためにためた財産を爆発させるのが今年の選挙ですね。
松橋 私も絶対勝ちにいきます。
小池 大変、貴重なお話を聞かせていただきました。全国でこんなにフレッシュな候補者のみなさんが頑張っている姿というのは、本当にみんなを励ますことになると思います。
統一地方選で必ず勝利して、引き続く参院選での「市民と野党の共闘勝利・共産党の躍進」を勝ち取るために、ともに頑張っていきましょう。
一同 頑張ります。ありがとうございました。
小池 ありがとうございました。
出席者
小池晃さん 書記局長・参議院議員
松橋ちはる(千春)さん(36)北海道議予定候補(苫小牧市区=定数3=)
秋山もえさん(43)埼玉県議予定候補(南13区=定数3=)上尾市議
木佐木ただまさ(忠晶)さん(34)神奈川県議(横浜市鶴見区=定数3=)
近田やすゆき(靖幸)さん(25)大阪市議予定候補(北区=定数4=)