赤旗2018年12月18日付
小池書記局長は17日の記者会見で、河野太郎外相が記者会見での記者団の日ロ領土交渉についての質問に答えず、「次の質問どうぞ」と繰り返した問題で、自身のブログで「お詫(わ)び」を表明したことについて問われ、「『次の質問どうぞ』という対応自体が大臣失格だ。国会で一切答弁しないことも合わせて大問題だ」と批判しました。
その上で、河野氏はブログで「せめていつもの(国会答弁の)ように『お答えは差し控えます』と答えるべきでした」などと言い訳しているが、「結局、“言い方が悪かった”というだけで、まったく反省していない」と指摘。この間の安倍政権の対応から、国民の多くは従来の「4島一括返還」から「2島返還」へと方針転換したと受け取っているとして、「根本的な外交交渉の基本方針すら国民に明らかにしないのは間違っている」と厳しく批判しました。
小池氏は、「別に外交交渉の機微にわたる細かい手の内まで全部明らかにしろといっているわけではないが、この国の領土と主権に関わる重大問題について、根本的な方針転換があるのかないのか、あるとすればどういう転換なのかを明らかにすることは当然の責任だ」と指摘。「国民にまともに説明できない、国民の理解を得られないような外交交渉、領土交渉は絶対に成功しない。そのことを河野氏と安倍政権には申し上げたい」と述べました。