赤旗2018年11月27日付
日本共産党の小池晃書記局長は26日、国会内の記者会見で、藤野保史議員が同日の衆院予算委員会で法務省提出の資料に基づき提示したパネルに対して山下貴司法相が間違いだと主張し、「テレビで見ている国民に誤った印象を与える」と答弁したことについて「答弁の訂正では済まない重大問題だ」と厳しく批判しました。
小池氏は、「藤野氏は質問で、技能実習制度からほぼ100%移行している業種があることを示した」と指摘。藤野氏が基にした法務省提出の資料「新たな在留資格による人材不足・受入れの見込み数」では、例えば「素形材産業」は「制度導入初年度」の数が「3400~4300」で、「うち技能実習」からの移行が「3400~4300」と書いてあるので、パネルには「100%」と書いてあると説明しました。
小池氏は、「山下法相は、『試験』で資格を得る人も『若干名』とあるので、それをもって100%ではないと言ったが、数字で示されているものでいえば、3400~4300のうち、3400~4300が技能実習生と書いてあるわけだから、100%としたことには何の問題もない。山下法相の答弁こそ、藤野議員が事実を歪曲(わいきょく)してねつ造して質問したかのような印象を与える答弁だ。法相にけじめをつける対応を求める」と批判しました。