赤旗2018年11月20日付
日本共産党の小池晃書記局長は19日の記者会見で、東京大学卒の北橋健治・北九州市長を「人の税金を使って学校に行った」と麻生太郎財務相が批判したことについて、「公教育を否定する妄言だ」と厳しく指摘しました。
小池氏は「東大だけではなく、麻生さんが行かれた学習院大学にも私学助成が入っているわけで、これ(麻生氏の発言)は、公教育全体を否定する発言だ」と強調。「だいたい“教育の無償化”を言っている安倍政権の財務大臣が、教育に対する税金の投入を否定するというのは支離滅裂で、本当は(教育無償化を)やりたくないのかと言いたくなる」と語りました。
小池氏は、日本はOECD(経済協力開発機構)加盟国の中で教育への公費支出は最低であり、麻生氏の発言は自らの財務相としての責任を棚上げにする暴言だとも述べ、「もういいかげんにしてほしい」と指摘。「麻生氏が大臣、副総理にあり続けることが日本にとって大変な害悪になっている。大臣の資格はないと言わざるをえない」と語りました。