赤旗2018年11月4日付
3日に行われた「止めよう!改憲発議―この憲法で未来をつくる11・3国会前大行動」では、日本共産党の小池晃書記局長と、立憲民主、国民民主、社民の各党の代表があいさつしました。
小池氏は、安倍晋三首相が臨時国会の所信表明で「国の理想を語るものは憲法」だと述べ、憲法改定の議論をするのが国会議員の責務だと語ったことを批判。「安倍首相が勝手なことをしないように安倍首相の手足を縛るのが憲法であり、国会議員の責任は憲法を守ることだ」と訴えると、「そうだ」の声が響きました。
「私たちは沖縄のたたかいから学ばなければならない」と語りかけた小池氏。沖縄県知事選で米軍新基地建設に反対する玉城デニー氏が8万票の大差をつけて勝利した背景に、保守・革新を超えて「オール沖縄」が団結し、国政5野党1会派が一致結束したたたかいがあったとし「『本気の共闘』をやれば安倍政権を倒せると証明したのが沖縄のたたかいだ。沖縄のようにたたかおうではありませんか」と力を込めました。
小池氏は、来年の参院選の1人区で野党が候補者を一本化し、複数区や比例区でも野党が競い合って安倍政権を少数に追い込んでいくための議論が始まっているとし、「『野党は共闘』の声をもっともっと広げて後押ししてください」と強調。同時に「共通の旗印」も豊かにしていかなければいけないとし、安倍政権が進める憲法9条改悪、消費税10%増税、沖縄県での新基地建設への反対に加え、核兵器禁止条約実現、原発ゼロ実現・再稼働反対も野党の旗印にしていこうと呼びかけると、大きな拍手と「野党は共闘」のコールが湧き起こりました。
立憲民主党の有田芳生参院議員も「野党の力が決定的に大事だと示したのが沖縄のたたかいだ。野党と全国各地の仲間と力を合わせて安倍政権を打倒したい」とし、社民党の又市征治党首も「参院選では32の1人区の候補者一本化を中心として選挙協力をしっかり進め、安倍政権を退陣に追い込みたい」と訴え。国民民主党の小宮山泰子衆院議員は「安倍政権のもとで憲法を変えさせるわけにはいかない」と語りました。