赤旗2018年10月29日付
２８日のＪＣＰサポーターまつりのメインステージで行われた「生放送！ とことん共産党」。初の野外公開生中継です。ゲストに立川談四楼さん（落語家）を迎え、小池晃書記局長は改憲や基地問題、閣僚の失言、立川さんも期待する「市民と野党の共闘」の展望を軽妙に語り合いました。両氏の掛け合いに、会場は何度も大きな笑いと拍手に包まれました。司会は朝岡晶子さん。
小池 ワンランク上の野党共闘を
立川 これ はやらせましょう
（写真）語り合う（左から）小池晃書記局 |
「安倍政権はネタの宝庫だ」と、短文投稿サイト「ツイッター」でジョークを交えて連日発信している立川さんの投稿を振り返りました。
安倍晋三首相がトランプ米大統領と「物品貿易協定（ＴＡＧ）」の協議に入る合意したという主張に対し、立川さんは「安倍さん批判でいい方の小池さん（晃）の右に出る人はいない。『ＴＡＧって何ですか、捏造（ねつぞう）でしょ。これト（Ｔ）ンデモナイ安（Ａ）倍外（Ｇ）交の略じゃないですか』。シャレがきいているでしょう」（１０月２０日）と投稿しました。
立川 左にいるのに右に出る人はいないと、こういうシャレももぐりこませています。（笑）
小池 深いですね。談四楼さんに褒めていただき光栄です。
沖縄県知事選挙で玉城デニー氏の当選後も「辺野古が唯一」と推し進める安倍首相に対し、立川さんは「沖縄の民意を知った上でのことで、そこには地位協定のチの字もないんだ。何だかどす黒い情熱を感じるね」（１０月１９日）と投稿しました。
立川 民意とは何かと考えてしまいます。
小池 辺野古「移設」の賛否を問う県民投票の条例が可決しましたが、岩屋毅防衛相は結果にかかわらず「辺野古が唯一」だと言いました。最初から民意はどこ吹く風だと、全くの無視だ。
小池さんは、安倍首相が自衛隊高級幹部に対し改憲を号令したことに対し「常軌を逸している。自分の軍隊だと思っている」と指摘。立川さんは、「安倍首相は自衛隊を海外派兵させるとおっしゃるが、殺される恐れも殺してしまう恐れもある」と述べました。
朝岡 臨時国会が始まりましたが、鋭い質問で安倍政権を追い詰めてほしいです。
立川 モリカケ（森友学園、加計学園問題）もお忘れなく。国民がうんざりするのを待っている。政権側は問題を済んだことにしようとしている。
小池 国民が忘れること、諦めることを待っていますから。しつこく追及します。
共闘へ突っ走れ共産党
安倍政権を終わらせるため市民と野党の共闘の発展が話題に。昨年秋の突然の衆院解散総選挙の中で、共闘を再構築する共産党の動きに「突っ走れ共産党」と発信した立川さんのツイートが紹介されました。
小池 これは本当に励まされました。何よりも熱いメッセージだったなと。
立川 見返りは民主主義ですとおっしゃった。かっこいい。フラットな目でみたら、この共産党さんの心がけが目について、すごい。（これまでと）全然違うというイメージ。
ここで立川さんから「今回はどういうふうにたたかうのですか」と質問。小池さんは「市民と野党の共闘が、本当に力を出していくには、共産党だけが一方的に候補者をおろすやり方は長続きしない」と強調。「それぞれ候補者を立て合って応援する形で本気で立ち向かっていく選挙にしないと勝てない。そのために、何か条件をつけるのではなく、まずは話し合いを始めようと呼びかけている」と語りました。
これに対し立川さんは「枝野さんと立憲民主、共闘についてここのところ、ちょっと『あれ？』と感じている」といいます。「昨年は『＃枝野立て』と立憲民主に期待をしていたら、いまは選挙協力・共闘という意味においてちょっとおやおや？という危惧が若干あります」と述べました。
これを受けて小池さんは「『＃枝野立て』ときて、今度は『＃枝野組め』ということ」だと述べると「うまい！」と合いの手を入れる立川さん。小池さんは「やっぱり世論。政党政治家だけに任せていたらできない。安保法制のときのように『野党は共闘』という声をもう一度。来年の参院選に向けて、野党は力を合わせ、合わせるときはワンランク上の共闘をやれと」
立川 いいですね。これはやらせましょう。（拍手）
党躍進へ力強く語る
小池さんは、「選挙での本気の共闘と同時に。共産党自身がもっと大きくなる努力を僕らは本気でやっていかないといけない。共闘が伸びるだけじゃなくて、共産党の議席も伸びるたたかいをやっていきたい」と述べました。
立川 力づよい言葉ですね。（拍手）
小池 どうしたら選挙で伸びるか。アイデアを。
立川 こんなに明るく開放的なのに、そう思っていない人が世間にはいることを胸に置いていく必要があるかな。
立川さんは「今日、小池さんといろいろ話すんだといったら、『おい大丈夫か、あぶねえんじゃないか』とか『仕事失うぞ』とか。そう思っている人はかなり現実にいるということですね」と話しました。
最後に立川さんが「今日はお招きいただいて、皆さんと価値観を共有できて大変うれしく思っております。今後ともひとつ共産党をお願いいたします」とあいさつすると、会場からは大きな拍手が起きました。