赤旗2018年10月23日付
小池晃書記局長は22日の記者会見で、サウジアラビア人の著名記者が在トルコのサウジ総領事館で殺害された疑惑について問われ、日本政府が「事態の推移を注視する」という態度をとっていることに対して「日本政府は、サウジ政府に対し、真相の究明を厳しく求めるべきだ」と述べました。
小池氏は、サウジ政府が、政権に批判的だったサウジ人記者をサウジに連れて帰ろうとして口論・けんかとなり死亡させたと認めたことについて、「これ自体が重大だ」と指摘。政権や体制に批判的な人物を、外国から強制的に連れ戻そうとすることが大問題だと強調しました。
さらに、サウジ政府はこれまで事件そのものを否定していたが、国際的な批判・圧力を前にして一転して事件の存在と関与を認めており、こうした態度も厳しく批判されるべきだと述べました。
そして、この事件については、サウジ政府による計画的・組織的殺害だったとの疑惑も取りざたされており、「もし事実とすれば、前代未聞の国際的な重大犯罪となる」と指摘しました。