赤旗2018年9月25日付
来年の参院選・統一地方選での必勝をめざし、日本共産党京都府委員会が24日、京都市左京区で「京都まつり」を開きました。前回を上回る1万4000人が参加しました。
中央舞台では、「本気の共闘は進化する」と題して、小池晃書記局長が、4月の府知事選で奮闘した福山和人弁護士、福山氏当選をめざして共同した石田紀郎さん(市民環境研究所代表理事)、井崎敦子さん(くらしとせいじカフェ京都)、倉林明子参院議員(京都選挙区)と座談会を行いました。司会は、渡辺和俊党府委員長。
小池氏は30日投票の沖縄県知事選に触れ、“県民を愚弄(ぐろう)する日本政府に負けるわけにいかない”と立ち上がった翁長雄志知事の妻、樹子(みきこ)さんの訴えを紹介し「樹子さんの訴えは大きな感動と決意を広げている。県知事選は、沖縄の未来と、日本の民主主義のかかったたたかいだ」と述べ、翁長知事の遺志を受け継ぐ玉城デニー候補勝利のため残る期間、沖縄県内の友人・知人に一回りも二回りも支持を広げようと訴えました。
小池氏は、自民党総裁選で安倍晋三首相が3選したものの、行き詰まりがあらわになったとして、総裁選直後の「日経」の世論調査で、自民党改憲案の臨時国会提出を「急ぐべきではない」が68%に上り、「読売」では9条に自衛隊を書き込む自民党案への「反対」が「賛成」を上回っていることを紹介。「安倍首相の野望を国民は許していない。市民と野党の『本気の共闘』ができれば、安倍政権は倒せる」と力を込めました。「本気の共闘を実現するには、市民の皆さんの後押しが何としても必要だ。ぜひ大きな声を上げてほしい」と呼びかけました。
同時に、共闘を前に進めるためにも、共産党自身が強く大きくなることが重要だとして、京都の党の底力を発揮して党勢拡大「特別月間」の成功と、統一地方選で「京都府議会15議席以上、京都市議会で自民党を抜いて第1党」の達成、参院選で井上さとし議員はじめ比例7議席と定数2の京都選挙区での倉林明子議員の再選を訴えました。
「本気の共闘は進化」討論
福山弁護士は、知事選を「政治とは、一人ひとりの庶民が参加して動かすものだと訴えた」と振り返り、「普通の市民の常識が発揮されれば、政治は変わる。その動きを共産党が支え、後押ししてもらえれば」と語りました。石田さんは、脱原発を求めるキンカン行動を例に、「どこに所属するかではなく、何をやろうとしているかでつながる」ことの大切さを語り、井崎さんは、共産党に対し、「街の感覚に追いついてほしい」と要望。「京都まつりに来て、(共産党は)なんや、ふつうの人の集まりやんと思った。ふつうの人同士、知恵を出し合って、原発や憲法改定への反対を広げよう」と語りました。
倉林議員は、国会のなかでの野党共闘の前進を生き生きと語り、それも5年前の参院選で共産党が躍進し11議席となったことが大きな力となったと振り返り「自民党を追い落として必ず再選を」と決意を表明しました。