赤旗2018年9月16日付
来年の参院選と統一地方選での日本共産党の躍進をめざし、党鹿児島県委員会は15日、小池晃書記局長を迎えた国政・県政報告会を鹿児島市内で開きました。たいらゆきお県議予定候補は2年前の知事選で、三反園訓現知事と「原発廃炉の方向」で政策合意を結び、立候補を取り下げた経緯にふれ、「川内原発のない鹿児島を目指し、県議会で知事に公約実現を求めたい」と決意を表明しました。現県議のまつざき真琴参院選挙区予定候補は、種子島での日米共同訓練などへの怒りを示し、勝利に向け全力を尽くすと力を込めました。後援会を代表し橋元高博県民医連会長があいさつしました。
小池氏は、自民党総裁選で石破茂元幹事長がただ単に「正直、公正」というスローガンを掲げただけで党内から“安倍首相への個人攻撃はやめろ”との声があがったことにふれ、「ここまで落ちたか自民党」と一喝。森友・加計問題をはじめとする安倍政治の数々の堕落にふれ、「ウソのない当たり前の正直な政治を」と訴えました。
さらに総裁選を利用して9条改憲の主張を垂れ流す安倍首相を批判し、「自民党は憲法を変えるのではなく、まず守るべきだ」と強調。首相が書き込もうとしている自衛隊は、災害救助で頑張っている自衛隊ではなく、海外の戦闘地域で集団的自衛権を行使する自衛隊だと批判しました。
その上で、朝鮮半島で平和の激動が起きているいまこそ、自分の頭でものを考える本格的な平和外交への転換が必要だと力説。頻発している奄美空港へのオスプレイの緊急着陸など鹿児島でも深刻化している危険な動きに「待った」をかけ、9条改憲発議阻止の一点で力を合わせようと呼びかけました。沖縄県知事選(30日投票)の玉城デニー候補への支援も熱烈に訴えました。
小池氏は、アベノミクスの5年半で、大企業の利益は2・4倍になる一方で働く人の実質賃金は年収にして16万円も低下したと指摘。消費税8%への増税で家計消費が1世帯当たり月3万円近く減ったとし、「10%への大増税などとんでもない。増税するならアベノミクスでもうけた富裕層に。際限のない軍拡予算は削減を。大企業への減税もやめれば暮らしと社会保障に回せるではないか」と熱弁をふるいました。
小池氏は、市民と野党が力を一つに合わせる「本気の共闘」の発展のためにも日本共産党を大きくしてほしいと力説。参院選比例で「850万票以上」を勝ち取り、仁比そうへい候補の必勝をはじめ党躍進を訴えました。
「オール与党」県議会の中でも、まつざき県議が子どもの医療費の窓口無料化へ道を開くなど県民の暮らしを守るために奮闘してきたことにふれ、「宝の議席のバトンタッチを必ず果たし、たいらさんに、川内原発を停止し、廃炉への約束を守れと三反園知事に迫ってもらおう。参院選挙区では、まつざきさんを市民と野党の共同候補に押し上げて勝利しよう」と呼びかけました。