2018年9月6日付
日本共産党の小池晃書記局長は4日夜放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、立憲民主党の長妻昭代表代行、国民民主党の玉木雄一郎代表と野党共闘の課題・展望などについて語りました。
冒頭、同日の代表選で新代表に選出された玉木氏が「野党がまとまって安倍政権に向き合っていきたい」と表明しました。小池氏は「ぜひその通りに進んでいきたい」と発言。先の通常国会で公文書改ざんや裁量労働制のデータねつ造問題などさまざまな焦点課題で野党合同ヒアリング、野党国対委員長会談などの国会共闘が進んだことをあげ、「安倍政権を倒すため、一つひとつの問題で足並みをそろえて共闘関係をつくっていく」と意気込みを語りました。長妻氏も通常国会で野党が共同提出した法案が多数あると紹介し「細かい政策の違いはあっても、さらに意識を合わせていきたい」と述べました。
「自民1強」体制にどう立ち向かうかが議論に。小池氏は「自民党に代わる対抗軸を野党が示すことが必要だ」として、来年の参院選に向け市民と野党の共闘の原点となった安保法制の廃止・立憲主義回復を共闘の「一丁目一番地」に据え、暮らしの面でも魅力ある政策を掲げ、32の1人区で本気の共闘でたたかう重要性を指摘。長妻、玉木両氏も1人区で野党が共闘してたたかう立場を表明しました。玉木氏は、前回の参院選挙で、共産党の統一候補でたたかった香川県の事例を紹介し「共産党も入れて(1人区の候補者を)1人にしていく」と強調しました。
次期国会の争点について問われた小池氏は、安倍晋三首相が狙う自衛隊明記の9条改憲に言及。「自衛隊が海外で無制限に武力行使ができるようになる。数の力で押し通すことは絶対にやってはいけない」と警告しました。
また、来年度予算の概算要求で、米国製の高額兵器導入で軍事費が過去最大を大幅に更新したことに関し「米国いいなりで増える予算のあり方が問われる」と指摘。玉木氏も「国益が切り売りされている」と批判しました。
視聴者から「それぞれの野党が(独自の)カラーを出して勝負してほしい」と意見が寄せられました。この声に小池氏は「(各野党が)それぞれの個性を持ち、一致点でたたかう。個性的な集団の塊で選挙に臨んでいく」と回答。長妻氏も「それぞれの党の持ち味を生かし、大きな塊になっていくことが大事」と述べ、玉木氏は「カラーを出しながら協力するところはしていく」として野党として政権構想を早期に示すことが重要だと述べました。