2018年8月28日付
日本共産党の小池晃書記局長は27日、国会内での記者会見で、翁長雄志沖縄県知事の急逝にともなう知事選(9月13日告示、30日投票)に向けて、名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する「オール沖縄」の「調整会議」が全会一致で出馬を要請した自由党幹事長の玉城デニー衆院議員について見解を問われ、調整会議には共産党も加わっているとして、「一日も早く正式に表明されるように期待したい。出馬が決まれば、わが党としても全力を挙げてたたかいたい」と表明しました。
小池氏は、玉城氏が出馬すれば、佐喜真淳前宜野湾市長との一騎打ちとなると指摘。佐喜真陣営の徹底した辺野古問題の争点隠しを許さず、新基地建設反対の建白書の立場とオール沖縄の意思を明確にしてたたかうことが勝利のカギとなると強調しました。
さらに、「翁長県政の4年間が大きな成果を上げた」として、基地に頼らない振興策に取り組み、子どもの貧困問題で県が基金をつくり就学援助を行うなど、実績は非常に豊かだと紹介。日米地位協定の問題では、県がドイツやイタリアで調査し、日本の実態がいかにひどいかを明らかにし、沖縄県の提起を受けた全国知事会が日米地位協定の抜本的見直しを求める決議を全会一致で採択したことも「非常に大きな仕事だった」として、「県民とともに翁長知事がつくった実績を大いに訴えていく。それを引き継げるのは玉城さんしかいない」と述べました。
その上で、今回の知事選は大激戦になるとしつつ、「オール沖縄が結束し、辺野古新基地建設を許さないという問題をしっかり争点に据えながら、翁長県政全体の4年間の成果を訴えていけば、勝利する条件は十分にある」と強調しました。