赤旗2018年8月8日付
小池晃書記局長は7日の記者会見で、安倍晋三首相が同日、2020年の東京五輪のためのサマータイム(夏時間)導入についての検討を自民党内に指示したことについて記者団から問われ、「国民生活が大混乱する。暑さ対策というなら、秋に開催すればよい」と主張。日本標準時を1~2時間も繰り上げる案が出ていることに対して、睡眠不足や長時間労働をもたらすとして、改めて反対を表明しました。
小池氏は「ある日突然みんなが2時間の早起きを迫られれば、体調を崩したり、睡眠不足になる人が続出する」として、「医学的立場から言っても、これは由々しきことだ」と指摘しました。
また、現状でも明るいうちになかなか退勤させてもらえないのが実態なのに、夏時間導入で日没が遅くなれば、結局は「暗くなるまで労働時間が延び、長時間労働につながる」と強調。コンピューターなどあらゆるシステムの設定変更が必要となるなど、国民生活は大混乱に陥ると指摘しました。
さらに、「サマータイムを導入すれば、夕方や夜間の競技は炎天下で行われることになり、暑さ対策にも逆行する。まともに物事を考えていない。あきれた提案だ」と批判しました。