赤旗2018年8月7日付
日本共産党の小池晃書記局長が、原水爆禁止2018年世界大会・ヒロシマデー集会(6日)で行ったあいさつは次の通りです。
参加された皆さんに心から連帯のごあいさつを申し上げます。豪雨災害から1カ月がたちました。私は先月、広島市の東区、安芸区の被災地を回り、被害の深刻さに息をのみました。党議員団一丸となって政府に被災地への全面的な支援を求めてきました。
このような困難のなかで世界大会の開催を可能にしてくださった広島のみなさんに心から感謝を申し上げたいと思います(拍手)。そして、この大会を成功させるために全国、そして全世界から集まった友人のみなさんに熱烈な連帯のあいさつを贈ります。各国政府代表の皆さんの参加は、私たちへのとても大きな励ましであり、心から歓迎します。(拍手)
さらに、原発ゼロの運動に加え、「総がかり行動実行委員会」の代表や、辺野古新基地建設反対の「オール沖縄会議」の代表も初めて参加され、新たな共同の広がりを示す大会になったことも大変うれしいことです。(拍手)
わずか1年前には一触即発で戦争が起こりかねないという不安が世界を覆っていました。それにくらべると大きな変化が生まれています。もちろん米朝両国だけに任せておくわけにはいきません。
この平和のプロセスを後戻りさせることなく前に進めるための根本の力は、平和を求め、核兵器のない朝鮮半島、核兵器のない世界を求める諸国民の世論と運動にほかなりません。(大きな拍手)
広島と長崎での惨禍を通じて、核兵器の非人道性をどの国よりもよく知っているはずのわが国が、北東アジアでも、そして世界でも核兵器廃絶の先頭に立つことが、今ほど求められているときはありません。(拍手)
しかし、安倍政権は核兵器禁止条約に反対し、ヒバクシャの訴えに、国民の願いに背を向けています。
先ほど開かれた平和記念式典でも安倍首相は核兵器禁止条約には一言もふれませんでした(どよめき)。広島市長や市議会議長、県知事、国連事務総長代理まですべての人がふれたなかで、核保有国に気がねして口にもできないのです。私はいいたい、「あなたはどこの国の総理大臣なのか」。(「そうだ」の声、大きな拍手)
いまヒバクシャ国際署名が党派を超えて広がっています。地域や自治体ぐるみで署名に取り組む経験も生まれています。少なくとも322の地方議会が核兵器禁止条約への署名、批准を求める意見書を採択しています。これは全国の地方議会の約2割にあたります。日本共産党は国連会議に参加しましたが、ほかの野党も国会で、政府に対して核兵器禁止条約への署名、批准を求めてきました。
市民と野党の共闘を進めるなかで、核兵器禁止条約への日本の参加も野党の共通政策に、いよいよ押し上げていかなければなりません。(拍手)
そしてその共闘をさらに発展させるなら、被爆国にふさわしい役割を果たす日本への道を必ず切り開くことができます。日本共産党は、そのために全力を果たすことをここでお誓いするものです。(拍手)
原子爆弾は、被爆者の体だけでなく、心だけでなく、人生そのものにも決して修復できない深い傷痕を残します。
核兵器と人類は絶対に共存できません。(大きな拍手)
参加者の皆さん、被爆者の平和への思いを共有し、ともに発信していこうではありませんか。(拍手)
核兵器禁止条約の発効に向けてヒバクシャ署名を広げに広げようではありませんか(拍手)。核兵器に固執する勢力をがんじがらめに包囲しようではありませんか。(拍手)
市民と野党の共闘を進め、核兵器禁止条約にサインする政府をつくり、核兵器のないアジアと世界をつくろうではありませんか。(拍手)
そのことを呼びかけて日本共産党を代表しての連帯のごあいさつといたします。
ネバーギブアップ、ともに頑張りましょう。(大きな拍手)