赤旗2018年6月30日付
来年の参院選と統一地方選での勝利をめざし、日本共産党の小池晃書記局長を迎えた演説会が29日、川崎市多摩区で開かれました。
小池氏は、森友・加計問題など疑惑解明には背を向ける一方で悪法は問答無用で強行する安倍政権を批判するとともに、日本共産党が対案を示し、「市民と野党の共闘」の前進に力を尽くしていることを紹介。「共闘が伸びるなかで共産党が伸びる。共産が伸びれば共闘も進む。そうすれば自民党を追い詰めることができる」と強調し、参院選比例目標の「850万票、15%以上」を勝ち取り、党躍進をと訴えました。
しいば寿幸・参院比例予定候補、あさか由香・参院神奈川選挙区予定候補と川崎市議選予定候補が参院選・市議選の勝利に向けた決意を表明。多くの市民が集まった会場の多摩市民館は熱気に包まれました。
小池氏は演説で、政府・与党が29日の参院本会議で「残業代ゼロ制度」を盛り込む「働き方改革」一括法の成立を強行したことに強く抗議。「8時間働けば、普通に暮らせる社会をつくるため、『残業代ゼロ制度』廃止へたたかい続けよう」と呼びかけました。国会で審議中のカジノ実施法案についてはギャンブル依存症など悲惨な事態を広げるものだと指摘し、同法案がカジノを週3回に制限するとしていることには「3回も通えば入り浸りだ。中央競馬だって土日しかやっていない」と批判しました。
小池氏が安倍政権による「イラク日報」隠蔽(いんぺい)、「森友・加計疑惑」、「働き方改革」でのデータねつ造について、「政権が倒れる重大問題だからこそ必死に隠している。こんなことを許したら日本の民主主義が終わる。力を合わせ、ウソのない、当たり前の政治を実現しよう」と力説すると、会場からは「そうだ」の声が上がりました。
小池氏はまた、前回の統一地方選挙で神奈川県議会では共産党の議席が0から6となり、公共事業の談合対策が進むなど県政や県議会に大きなインパクトを与えたことを紹介。住民の要求実現と暮らし優先の政治に転換するため、県議選と市議選で議席を増やそうと訴えました。
「会場のすべての方に『赤旗』をお読みいただき、共産党に入っていただきたい」
演説の最後にこう語った小池氏。「共産党に入って選挙に勝とう!共産党に入って安倍政権を倒そう!」と呼びかけました。