赤旗2018年6月24日付
日本共産党の小池晃書記局長は22日、BS日テレ番組「深層NEWS」に出演し、「加計学園」の獣医学部新設の問題で加計孝太郎理事長が初会見(19日)したことをめぐって片山さつき自民党政調会長代理らと議論しました。
会見の予定は、開始の約2時間前に学園本部がある岡山市の地方記者クラブに通告され、加計氏は愛媛県文書で示された2015年2月25日の安倍晋三首相との面談について根拠も示さず「記憶も記録もない」と否定し、30分足らずで会見を終えました。
小池氏は、「国民に対して真摯(しんし)に説明しようという態度ではない。ただ加計氏も(国会への招致について問われ)『お待ちしています』と言っていたのだから証人喚問して厳しく問いただしていくしかない」と強調しました。
片山氏は、釈然としない会見だったと一定認めながら、「加計氏の新たな教育がしたいという真意が伝われば(世論も)変わる。法的プロセスには何の問題もない」などと擁護しました。
これに対し小池氏は、「国家戦略特区会議へ申請する以前のプロセスが問題だ。安倍首相がそこで加計氏の医学部構想に『いいね』と言ったかどうかが問われている」と指摘。「安倍首相の発言があったとすれば、その後の展開がすべて整合性が取れる。加計学園のウソで動いたというのならみんなだまされていたことになる」と批判しました。
コメンテーターのテリー伊藤氏は「(事実でないなら)一番怒らなくちゃいけないのは親友の名前を使われた加計理事長だ」と同意。小池氏も「安倍首相も怒らないといけない」と応じました。
片山氏は「安倍首相はお優しい方ですから(怒らない)」などと述べ、「会っている事実はない」「刑事事件になっているわけではない」と、首相と加計氏をとことんかばいました。
小池氏は、「当事者には国会の正式の場で、偽証罪に問われる証人喚問の場で答えてもらうことが必要だ」と述べ、32日間の延長国会のなかで野党は協力して、社会保障や外交問題と同時並行で疑惑を追及していく決意を語りました。