赤旗2018年6月12日付
日本共産党は11日、第4回中央委員会総会を党本部で開き、「参議院選挙・統一地方選挙躍進 党勢拡大特別月間」をよびかける決議を中央委員の全員一致で採択しました。
「特別月間」の期間は同日から9月末までで、目標は、すべての都道府県、地区委員会、支部・グループが、党員と「しんぶん赤旗」日刊紙、日曜版読者で前回2016年参院選時を回復・突破することです。
会議の冒頭、志位和夫委員長があいさつしました。
3中総以降、全党の奮闘でさまざまな分野で重要な前進を勝ち取っています。同時に、党勢拡大は連続的に後退が続き、このまま推移するならば、来年の参院選・統一地方選で躍進するという大目標とのかかわりで、致命的な弱点となりかねないという状況です。
志位氏は「この事態を根本的に打開し、党勢の新たな高揚をつくりださなければ選挙に勝つ保障はありません」と指摘し、今が頑張りどころであり、そのイニシアチブを発揮することは、大会で選出された中央委員会の重大な責任だと考え、総会を緊急に招集したと述べました。
「決議案」が二つの点でこれまでの決定を発展させる重要な内容を提起していると述べ、詳しく解明しました。
第一に、9月30日までを「特別月間」とし、党員と「赤旗」読者で前回参院選時を回復・突破することを目標とした意義を明らかにし、「月間」のとりくみを通じて「自ら掲げた目標を必ず達成する党」へ質的にも成長・発展をはかることをよびかけました。
第二は、「特別月間」の目標は、参院選躍進に向けた「中間目標」であり、党勢拡大の流れをさらに発展させて来年の参院選は、党員も読者も「前回比3割増以上」の党勢でたたかう目標に挑戦することです。志位氏は、前回比130%の党勢を築いて選挙をたたかい、連続前進をかちとった経験をあげて、「ここに法則的道がある」と強調しました。
小池晃書記局長が幹部会を代表して「特別月間」をよびかける決議案を提案し、中心点を報告しました。
「特別月間」の呼びかけと意義について解明。現状を抜本的に打開するためには、党のあらゆる力を党勢拡大に集中的にそそぐ特別の活動が必要だと考え、「やれるだけやる」ではなく、3中総で決めた「7月まで」の目標達成期間を「遅くとも9月末まで」と変更して「今度こそは絶対にやりきる」との決意に立った提起だと強調しました。
党躍進の客観的条件と3中総後の全党の努力がもたらした飛躍への主体的条件について述べ、「情勢の大激動のもとで発揮されている日本共産党の値打ちに深い確信をもって、国民のなかに広く党の姿を語り、党勢拡大を前進させよう」と訴えました。
「特別月間」をいかにして成功させるか、機関が4中総決議をよく討議し、支部を援助しともに行動するなど4点をあげ、「わき目もふらず、党勢拡大に全力をつくそう」とよびかけました。
報告にもとづき討論を行い、24人が発言。「全支部・全党員の運動にしていく」「なんとしてもやり抜く」と「特別月間」に臨む決意が語られました。