赤旗2018年6月9日付
「共産党が伸びれば共闘が進む。野党が力をあわせれば自民党を追い込むことができる。党躍進の風を今から吹かせよう」―日本共産党の演説会が8日、千葉市内で開かれ、小池晃書記局長が来年の参院選と統一地方選で必ず共産党躍進をと熱く訴えると、会場の千葉市民会館をいっぱいにした参加者は大きな拍手と歓声で応えました。
浅野ふみ子参院千葉選挙区予定候補は「命を軽んじる安倍政権を退陣させ、憲法を生かして人間を大事にする政治を」と訴え。しいば寿幸参院南関東比例予定候補は「森友問題の再発防止を言うなら安倍首相の辞任しかない。共産党勝利と、市民と野党の共同でまともな政治を取り戻そう」と力説しました。5議席から8議席以上への躍進をめざす県議予定候補、千葉、市原の両市議予定候補が決意を表明しました。
市民ネットワーク花見川の宮田敬子さんがあいさつ。立憲民主党の岡島一正衆院議員がメッセージを寄せました。新社会党顧問の上野建一元衆院議員が紹介されました。
小池氏は、財務省の公文書改ざんとセクハラ問題にふれ、「麻生太郎財務大臣の辞書には反省とか謙虚の文字はないのか。いさぎよく辞任せよ」と主張。疑惑にフタをする政府・与党を厳しく批判しました。
小池氏は、内閣総辞職に追い込むため真相の徹底究明と責任の追及を行うと同時に、「働き方改革」一括法案やカジノ実施法案など悪法を徹底審議で廃案に追い込む決意を表明しました。
北朝鮮問題に話を進めた小池氏は、12日に行われる米朝首脳会談への歓迎を表明し、「安倍首相には対話否定、軍事力・圧力一辺倒の失敗を認め、政策の大転換を求める。憲法9条を生かした平和外交こそ日本が果たすべき役割だ」と強調しました。
一方で、朝鮮半島で前進する対話の動きに逆行し、千葉では安保法制のもとで木更津駐屯地でのオスプレイの一大拠点化や、自衛隊イラク派兵の際に武器弾薬を含む装備品の運搬に使われた成田空港のさらなる軍事利用が危惧されると指摘。平和・協力・繁栄の北東アジアをつくるために日本共産党が提唱する「北東アジア平和協力構想」の意義を語りました。
小池氏は、市民と野党の共闘をぶれずに追求してきた日本共産党を参院選と統一地方選で勝利させるには全国で比例「850万票・15%以上」を必ずやり遂げる必要があると強調。「共産党を強く大きくし、戦後最悪の安倍政権を一日も早く打倒しよう」と力を込めると、大きな拍手がわきおこりました。