赤旗2018年6月5日付
日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内での記者会見で、財務省の調査報告を受けた麻生太郎財務相が公文書改ざんの原因について「それが分かれば苦労せん」などと述べたことに対し「無責任で極めて許しがたい。財務省の調査が無意味だったと告白したようなものだ」と批判し、辞職を求めました。
小池氏は、麻生氏の発言について「財務省に調査能力もなければ、その資格もないと財務相が告白したようなものだ。財務省の調査では真相は解明されないことがはっきりした」と指摘しました。
麻生氏は、安倍首相の妻・昭恵氏の関与と改ざんの関連についても「認められない」と否定しています。小池氏は、財務省の報告書によると「まさに昭恵氏との関係で文書の改ざんが行われている」と指摘。組織的行為ではないとの説明にも「財務省では局長が自分で勝手に答弁したり、職員が勝手に書類を改ざんしたりするのか。そんなわけはない。組織的にやったことは明らかだ」と批判しました。
その上で小池氏は「麻生財務相は辞任すべきだ。麻生大臣では原因の究明もできない。そして安倍首相の政治責任は極めて重大だ。改ざんのきっかけは首相答弁であり、昭恵氏の言動が生み出したという点から見ても二重三重に重大だ」として徹底追及すると述べました。